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【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part216:おなかの子に名前をつける 他

トリリンガルのトミ韓国語講師/YouTuber

みなさん、こんにちは~!

近ごろは、急に肌寒くなる日も出てきましたね。

季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。

疲れたなぁ~と思うときは無理をせず、ゆっくり韓国ドラマを見ながらリラックスするのも良いかもしれませんよ^^

ということで、今回も「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動シリーズ」をお届けしていきたいと思います!

今回は名前に関する不思議を2つピックアップしてみました。

ぜひ、最後まで読んでみてくださいね☆

「おなかの子に名前をつける習慣がある!」

韓国では妊娠が分かると、おなかの赤ちゃんに名前をつけて呼びかける習慣があります。

このときつける名前は、生まれてから実際に命名する名前というわけではなく、お母さんのおなかのなかにいる間だけ使われる愛称です。

これを韓国語では「태명(テミョン)/胎名」といいます。

胎名は一般的に両親の願いがこめられた愛称がつけられることが多いですが、生まれるまでの期間限定の名でもあるので、普通の名前ではつけないような少し変わった愛称を使う場合もあります。

韓国の胎名でよく使われるのは、元気・丈夫という意味の「튼튼이 (トゥンントゥニ)」や福という意味の「복덩이(ボクトンイ)」、愛という意味の「사랑이(サランイ)」、すくすく育つという意味の「쑥쑥이(スクスギ)」などがあります。

そのほかにも、「별(ビョル)/星」や「봄(ボム)/春」のようなキレイで美しいものから胎名をつけることもあります。

ところが、「運命のように君を愛してる」というドラマのなかでは、衝撃的な胎名が使われていました。

その名は「개똥(ケットン)」です。

これはどういう意味かというと、なんと「犬のフン」という意味です!

おなかの赤ちゃんに「犬のフン」という愛称をつけるなんて…ちょっと信じられませんよね!

しかし、これにはこんな理由があるんです。

韓国には、あまりに可愛い胎名をつけると、鬼や妖怪(トッケビ)が嫉妬をして赤ちゃんを連れ去ってしまうという話があります。

そこで、おなかの大切な赤ちゃんを守るために、あえて変な胎名をつけるということもあるんですね。

このドラマのなかには、「胎名は、悪ければ悪いほど良いっていいますよ」というセリフも出てきます。

「犬のフン」というのは衝撃的な胎名ですが、悪いものから赤ちゃんを守り、健康で長生きしてほしいという願いが込められていたんですね!

そのほかにも「月桂樹洋服店の紳士たち~恋はオーダーメイド!~」では、「호빵(ホッパン)」という胎名がつけられていました。

これは「あんまん・あんぱん」という意味です。

これも少し変わった胎名ですが、つわりのときに「호빵(ホッパン)」を欲していたという理由からつけられたという話でした。

胎名にもそのつけ方にも色々なバリエーションがあるんですね!

それでは、ふたつめの不思議を見ていきましょう!

「改名する人が多い?!」

みなさん、「私の名前はキム・サムスン」というドラマをご覧になったことはありますか?

なんと視聴率が50%を超えたという超大ヒットドラマです!

さて、ドラマのタイトルにもなっている「サムスン」という名前、日本人が聞いただけでは分からないのですが、実は韓国ではちょっと古めかしい名前といいますか…

名前を聞いただけで三番目の子、末っ子ということが一発で分かる名前なんですね。

そのため、このドラマのヒロインであるサムスンも、自分の名前を気に入っておらず、改名をしようとします。

日本では相当な理由がない限り、改名というのは滅多にすることはないと思います。

しかし、韓国ではドラマのなかに限らず、実際に改名をする人が多いんです!

改名をする理由はさまざまですが、たとえば…

・名前に使われている漢字の持つ意味が好ましくない

・苗字と名前を組み合わせると、ほかの単語と発音が同じくなってしまう

・韓国は苗字の数が少ないため、同姓同名が多すぎる

・姓名判断の結果が悪かった

・単に自分の名前が気に入らない・もっとかっこいい名前にしたいなど

ざっと、このような理由が多いようです。

改名するには、必要書類を揃えて申請したうえで、裁判所の許可が必要となります。

改名を希望する理由や犯罪歴などの調査・審査を経て、裁判所からの許可が下りれば、晴れて改名ということになります。

スムーズに手続きが済めば、だいたい2ヶ月ほどで改名できます。

意外と早く出来てしまうものなんですね~!

改名をすると、それまで使っていた身分証明書や通帳、パスポートなど、あらゆるものの名義変更手続きが必要になります。

いくら2ヶ月ほどで改名が出来るからといっても、そういった面倒な手続きも多いので、実際には改名をしていないけれど、本名ではなく自分の希望する名前を呼んでほしいという人もいます笑

なんだか不思議な感覚ですね~!

いかがでしたか?

今回は、韓国の名前に関する不思議を2つ紹介しました!

胎名の習慣や改名に対する考え方、日本にはない感覚でおもしろいですよね~!

次回も、このような面白くてためになる不思議をお届けしていきたいと思います☆

どうぞ、お楽しみに~♪

韓国語講師/YouTuber

韓国語講師YouTuber 登録者12万人!|韓国語講座修了者800人以上|ハン検1級→一発合格・2次試験満点|TOPIK 6級|TOEIC 985点|史上初のTOPIK広報大使|横浜領事館パートナー|ハングルの覚えかた図鑑 著者|キム・ヒチョル팬|3児の母!

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