京都くりやさんの「さくら餅」。繊細な道明寺とあっさりとしたこしあんに、舞い散る桜を思い浮かべて。
記憶に新しい昨年3月14日、「京都くりや」さんでの火災。それから約8か月後の11月に営業を再開。全面改修が必要だった店舗での営業再開はお彼岸に間に合わず、ひっそりと…と思っていらしたそうですが、開店前に行列ができるほど近隣の方々やファンの方々が遠方からお祝いにいらしたとのことです。
伝統の味わいやひたむきな姿勢が紡いできた沢山のご縁を知り、温かい気持ちになりました。そして是非ともお店へお伺いしたい、という気持ちが私の中でむくむくと…!
そんな時。今回こうして日本橋高島屋さんの京都航空便にてお菓子を購入できると知り、この機会を逃してはならないと決意。
ということで、今回はくりやさんの栗のお菓子ではなく、「さくら餅」をいただきました。
瑞々しく色濃い、張りのある桜の葉に驚き!京都航空便のお品物を日本橋高島屋さんにてにて購入、頂戴したのは夕方過ぎ。いただいたのは夜なのに、なんて艶やかで活き活きとしているの…
道明寺はほんのりと桜色に染まり、もちもち、というよりは粒間を仄かに残してさらさらと解けていくような食感。まさに口の中で、満開の桜がはらはらと散っていくような感覚です。こしあんも同様に溶けていくのですが、その妨げにならない、肉厚で柔らかな葉も良い塩梅の塩加減。一緒に頂きました。
ものすごく塩気が際立っている、だとか、あんこが甘い!などといった特徴ではありませんが、手塩にかけられたこしあんというのが伝わってくる逸品。そしてはらはらと口の中で舞い散るような道明寺の仕上げ加減。しみじみと「あぁ、美味しいなぁ。」と思えるさくら餅でした。
今年の秋は、栗のおはぎも楽しみたいと思います。
<京都くりや>
京都府京都市中京区大文字町42-4
075-231-4564
火~土 9時~18時
日 10時~15時
定休日 月曜日