博多ラーメンの源流の一つ〈行列のできる名店の味を創業の地で新たな暖簾を掲げ独立〉正統な一杯を楽しめる
福岡を代表する老舗の博多ラーメン店。博龍軒やうま馬と並んで「博多ラーメンの源流のお店」としても知られている、1946年(昭和21年)の創業で現在は福岡県福岡市中央区大名に本店を置く「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」。ラーメン好きの福岡市民なら誰もが知っているその有名店から、2024年7月12日、新たに独立開業したのが福岡市東区箱崎の〈元祖赤のれん茂ちゃんラーメン〉。「元祖赤のれん」の創業の地といわれる「箱崎」で歴史と伝統のある正統な一杯を味わうことができる最新のお店だ。
筥崎宮の放生会で盛り上がる「箱崎」
JR「箱崎駅」西口のすぐ目の前にある〈元祖赤のれん茂ちゃんラーメン〉。現在、箱崎では、春の博多どんたく・夏の博多祇園山笠とならび、博多三大祭りの一つに数えられる「筥崎宮」の放生会(9月12日〜18日)で盛り上がっている。この日は本来なら、お祭りや筥崎宮の参拝も兼ねて寄りたいところだったけれど、あまりの人の多さに断念。「箱崎駅」から少し離れた「吉塚駅」寄りの有料駐車場を見つけ車を駐車。歩いて5分ほどの〈茂ちゃんラーメン〉の店先に到着した。
勝手に本店と同様「赤い暖簾」を想像していたものの、白い外壁の外観は一見ラーメン屋さんには見えないおしゃれな雰囲気。その入口に「白い暖簾」が掛かり、シンプルな赤い文字で「元祖赤のれん茂ちゃんラーメン」と掲げられている。それで、はじめてラーメン屋さんというのが分かる。
赤のれんの正統な味を継承している印象
店内は大きなガラス窓から日差しが入る明るい空間。4人掛けのテーブルが2卓とカウンター席が6席ほどで、最奥には厨房があるという店内構成。卓上に設置されたメニュー表の中から「ワンタンメン」を選択し麺の硬さは「普通」でお願いした。
ベーシックなラーメンよりも時間の掛かる「ワンタンメン」。いつもより時間を要すると思いながら待つことしばし。思いのほか早く配膳された一杯は、まず見た目が「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」や「元祖赤のれん和亭」のような醤油系のカエシが強めな茶褐色の豚骨スープ。
トゥルンとした食感で程よいサイズの皮に包まれた肉感のある飴とともに食べ応えのある「ワンタン」。丼碗の中にゴロゴロと潜む結構なボリュームで(途中から数えるのは止めたけど)6〜7個は入っていたと思う。
そこに「赤のれん」といえばの「極細の平打ちストレート麺」が、甘めの醤油タレの効いた脂感強めな昔懐かしい豚骨のスープにピタッとハマり、本店と遜色のない美味しい一杯に仕上がっていた。
ラーメンメニューに絞ったラインナップ
大名の「赤のれん」本店は、昔から町中華のような定食や一品料理のメニューを数多く取り揃えているけれど、ここ〈茂ちゃんラーメン〉は、ラーメンメニューと餃子、白飯に絞った、まさに「博多ラーメン専門店」といったラインナップになっている。
ラーメンメニューは「ラーメン」700円、「大盛ラーメン」800円、「チャーシューメン」900円、「ワンタンメン」900円、「ワンタンチャーシューメン」1000円、「もやしラーメン」800円、「きくらげラーメン」850円、「温玉ラーメン」850円、「キムチラーメン」850円、「メンマラーメン」900円と、ほぼ「赤のれん」本店にあるメニューと同じで「わかめラーメン」が無いくらいで同等のラインナップになっている。
福岡市東区箱崎へ立ち寄る機会がありましたら「博多ラーメン」の源流の一つといわれ、行列の絶えることのない人気店「元祖赤のれん節ちゃんラーメン」。それと同等の味を「赤のれん」の創業の地でもある「箱崎」で、正統な一杯を楽しめる。ぜひ〈元祖赤のれん茂ちゃんラーメン〉でご堪能ください。
元祖赤のれん茂ちゃんラーメン
住所 :福岡県福岡市東区箱崎1丁目7-43
[地図]
営業時間:11時00分〜15時00分(O.S.14時30分)
:17時00分〜22時00分(O.S.21時30分)
定休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
要確認 :元祖赤のれん茂ちゃんラーメン(※インスタグラム)