1998年にメジャーリーグ史上初となる「40－40」（40本塁打、40盗塁）を達成して、MVPに選ばれたホセ・カンセコが、お騒がせユーチューバー兼プロボクサーのローガン・ポールとの戦いを直訴している。

　ユーチューブ・チャンネルの登録者数が2270万人、SNSの総フォロワー数は6610万人を誇るローガン・ポールは、2017年の年末に青木ヶ原の樹海で撮影した死体の動画をアップしたお騒がせユーチューバー。

　25歳のポールは、ホセの娘でモデルのジョージー・カンセコと交際していたが破局した。

　大切な愛娘をもてあそばれ、捨てられたと感じたホセは、「後味が悪い」とお怒りの様子。

　娘からポールを紹介されて会ったときには、「少し傲慢な感じはあったが、全体的には感じの良い青年だった」と第一印象では合格点を与えていた。

　マイク・タイソン対ロイ・ジョーンズ・ジュニア戦のセミ・ファイナル・マッチにローガンの弟のジェイク・ポールが登場して、元NBA選手で、スラムダンク・コンテストに3度優勝したネイト・ロビンソンにKO勝ちすると、ホセは試合の翌日にツイッターで「ポール兄弟のどちらとでも戦ってやる」とポール兄弟への挑戦を表明。

　「やってやるよ。カンセコをスマッシュ（ぶん殴るの意味の他に、性行為をするいう意味のスラング）するのは大好きだ」とローガンはホセを挑発した。

　ローガンはボクシングでプロとして一戦、アマチュアのエキシビションでも一試合、ともにイギリスのユーチューバー、KSIと戦った経験を持つ。

　来年2月20日（日本時間21日）には50戦無敗の元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー・ジュニアとのエキシビション試合が決まっている。

　メイウェザーはこの試合の1週間後に当たる2月28日に東京ドームで「MEGA2021」と銘打った格闘技イベントを開催して、メインイベントではメイウェザー自身の試合も予定されている。

　1週間に2試合を戦うよりも、メイウェザー対ローガンの試合を延期させ、「MEGA2021」でローガン対カンセコの試合を組むのはどうだろうか？　

　ともに知名度が非常に高く、アンチ・ファンの多いローガンとカンセコの試合は注目度も高く、ペイ・パー・ビューの売り上げにも貢献してくれるはずだ。

　カンセコは過去に日本で試合をした経験がある。

　44歳だった2009年にDREAMのリングに上がり、チェ・ホンマンにTKO負けしている。

　なんなら、ポール対カンセコは1対1のボクシング・マッチではなく、兄弟タッグチーム・マッチにしても面白い。

　ローガンとジェイクの「プロボクサー兄弟」対、近鉄バファローズでもプレー経験がある双子の兄オジーとホセの「メジャーリーガー兄弟」によるプロレスの試合だ。

　ホセもオジーも筋肉増強剤を使用したことがあり、ボクシングの試合をするにはドーピング・テストを受けなくてはならないが、プロレスであればその心配もない。

　世界的に人気のプロレス団体「WWE」にも負けないストーリー性のある試合が期待できる。

　果たして、日本のリングで世界中が注目するカンセコ兄弟対ポール兄弟の試合は実現するだろうか？