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初優勝を果たすのは藤井聡太竜王か? 斎藤慎太郎八段か? 11月20日、将棋日本シリーズ決勝

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月20日。千葉県千葉市・幕張メッセ国際展示場において第43回将棋日本シリーズ・JTプロ公式戦決勝、藤井聡太竜王(20歳)-斎藤慎太郎八段(29歳)戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 将棋界のトップ12人が選出されて出場する本棋戦。今期で藤井竜王は4回目、斎藤八段は3回目の出場となります。

 藤井竜王は昨年、決勝で豊島将之九段に敗れ、優勝は逸しました。

 藤井竜王は今期、羽生善治九段、稲葉聡八段に勝って2年連続で決勝に進出しました。

 斎藤八段は今期、木村一基九段、渡辺明名人、永瀬拓矢王座を連破して、初めて決勝に勝ち進みました。

 決勝戦はどちらが勝っても本棋戦初優勝となります。もし藤井竜王優勝ならば、羽生善治現九段(1991年当時棋王、21歳)を抜いて史上最年少記録を更新します。

 藤井竜王と斎藤八段のこれまでの対戦成績は藤井5勝、斎藤3勝です。

 居飛車党の両者。これまでの対戦はほとんどが角換わりでした。本局もまた、どちらが先手になっても、現代将棋の最新形が見られそうです。

 藤井竜王の今年度成績は24勝6敗(勝率0.800)です。

 斎藤八段の今年度成績は12勝13敗(勝率0.480)です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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