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元片づけられない女が、片づけを始めて感じるようになった違和感の正体

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私が片づけを始めたのは第1子妊娠中の19年前。それまでは汚部屋の住人でした。

専業主婦になり自由な時間が増え、初めての子育てという未知の暮らしを想像したら急にこのまま汚い家で生活を続けて大丈夫なのかと不安になったのです。

私が当時行った「片づけ」は、これから先の生活(第一子誕生後の暮らし)に必要なモノをひたすら考え選び残していくという方法でした。

狭く収納の少ないアパートでは、収納道具を増やすわけにいかずそうするしかなかったのです。

なんでこんなにモノが増えるのだろう?

家が少しずつ整うようになり、私はある違和感を感じるようになりました。それは家に簡単にモノが入ってくることに対しての抵抗感でした。

ポストに届く郵便物、定期的に届く保険の契約確認の案内、参加したイベントもらったチラシ、頂き物、実家からのおかずが入った保存容器と風呂敷、ドラッグストアでもらった化粧品やサプリの試供品、通販の商品が入った箱や梱包材、レシート…

あらゆるモノが靴箱やダイニングテーブルの上に集まり、買い物に行っていない日でもモノが増えて散らかることにものすごい抵抗感を感じるようになりました。

今まで当たり前のように家に入ってきていたモノばかりなのですが、片づけをするようになりその違和感に気づいたのです。

モノを手にすると手間がかかる

以前の私はそのようなことを意識したことはありませんでした。

ただ何となくダイニングテーブルの上や、テレビ台の上に置かれたモノをとりあえずどこかに片づけていたつもりでしたが、今振り返るとこれは片づけではなく単なるモノの移動でした。

しかし「必要なモノを選び残しそれを管理する」という片づけを続けた時に

●せっかくモノの収納場所を決めたのにまた新しいモノが入ってきた!
●さっき収納したばかりのに、まだしまうモノがある!
●コレ、どこに置くの!?
●もうスペースがないのだけど…

モノの管理のめんどうさを知り「モノを増やすと自分が大変になる」と今まで思いつきもしなかったことを考えるようになったのです。

安易に家に入れたモノがさらなるモノを呼ぶ

あまり考えずモノを増やしてしまうとモノをしまう収納道具が必要になり、その結果、モノの数だけでなく収納道具も増やすことになります。

このようなサイクルを断ち切るためには、モノをただ移動するのではなく、必要なモノを見極める片づけをする必要があります。

新たにモノが増えることに抵抗感を感じることはとても重要で、正しく片づけができているかの目安になります。現実はこの違和感を感じることなく、モノを増やし続け片づけに困っている人が多いのですから。

ただし、家にモノが入ってくることすべてがダメと言うことではなく「油断すると家にはどんどんモノがはいってくるもの」とわかっていると

買い物などのモノを手に入れる時はじっくり考えるようになり、手に入れたモノは大切に管理し扱うようになるのではないかと思います。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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