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サントリー流大・コロナウイルスでのトップリーグ延期で何を訴えた?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
大声で味方を鼓舞(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 日本代表のリーダー格として昨秋のラグビーワールドカップ日本大会で8強入りした流大が、2月27日、国内トップリーグの第7、8節がコロナウイルス感染拡大防止のため延期になったことを受けて語った。

 同リーグが今度の決定を下したのは26日。流は「決まったことへの意見はない」と語り、サントリーの主将としてリーグ再開に向けた態度を表明した。

 

 以下、単独取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

「一昨日の段階で色々な可能性がありそうなことはスタッフと共有はしていました。でも、(正式に)知ったのは昨日。きょうのミーティングで詳しく伝えられました。先にリーダー陣だけが集められてスケジュールを話し合って、(全体ミーティングでは)ミルトン(・ヘイグヘッドコーチ)から『必要なことがあれば流から皆にコメントを』と言われました。

 試合が再開されるとしたら次は大分でのキヤノン戦(3月15日の第9節)で、何日間かは全体練習がなくなる。(一時的に)国へ戻る外国人もいる。僕から訴えたのは『次からの9連戦のためのいい準備を』ということ。サントリーには社員、プロ、日本人、外国人がいるので、『全ての選手がサントリーのためになるような行動を』と伝えました」

――この日の全体練習を経て、しばしのオフに入ります。

「でも来週の木、金にはトレーニングがあります。ただ(明日以降も)フィットネスが必要な人、ウェイトトレーニングが必要な人、スキルが必要な人とそれぞれ違う。それにはコーチ、S&Cからのアプローチがある選手もいます。ただ、そうではなくフリーな人も。僕も実際には何も言われていない。でも、そういう選手は主体的にプログラミングをして、その手助けをコーチ陣にしてもらう。僕は明日(28日)も午前中に来てフィットネスをするよう要求してあります。それぞれが1週間、しっかりと過ごすことを意識します」

――延期という決定そのものについては。

「決まったことへの意見はないです。正しいも正しくないもないと思う。決まったことに対応することしかできないですし、それが選手としても、このクラブとしても必要」

――延期となった7、8節は、もともと試合のない予定だった休息週に組み込まれます。つまり無事にトップリーグが再開された場合は、各チームは9週間連続で試合に挑むこととなります。

「チームとしての厚みを持たないといけない。全ての試合を同じメンバーで戦えないとは思うので、コンペティション(競争)をしっかりする。それはいままで、できていたこと。継続してやっていく。またコンディショニングが凄く大事になるので、コーチ陣、S&Cのプログラムを信じ、遂行するだけです。怪我しないのが一番ですが、多少なりとも怪我は出てくる。チームとしては、もし怪我があってもラグビーのスタンダードを落とさない準備をしないといけない」

 緊急事態でばたつかぬ態度は、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチと対話を重ねてきた代表活動中から不変。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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