【荒川区】三橋とらさん新作紙芝居「日道灌さまと、ひぐらしの里」。戦国武太田道灌を知ってる?
2023年11月11日(土)、日暮里駅前イベント広場にて「日暮里道灌まつり」が開催されました。太田道灌ゆかりの地の名産品販売、紙芝居、ビンゴ大会など充実した内容でした。そして、荒川区の依頼により作られた、2代目紙芝居屋 三橋とらさんの新作紙芝居「道灌さまと、ひぐらしの里」が初上演されました。大盛況だった「日暮里道灌まつり」をリポートします!
こちらは「日暮里道灌まつり」のステージタイムテーブルです。2023年11月11日(土)、日暮里駅前イベント広場にて「日暮里道灌まつり」が開催されました。オープニングの西川太一郎荒川区長の挨拶から「日暮里道灌まつり」は始まりました。
様々な物販、イベントがあり、どのブースも楽しそうですね。東京都立農産高校のブースも大盛況でした。都立農産高校で栽培した江戸伝統野菜・三河島菜などを販売しましたが、大変人気で早い時間に午前中の分は品切れていました。
午前中の販売分は完売だったので、午後1時過ぎ、再び東京都立農産高校のブースに向かいましたが、すでに列となっていました!
こちらが江戸伝統野菜・三河島菜です。三河島菜以外にもほうれん草や里芋等が一つ100円で販売され大人気でした。一人につき野菜は2つまででしたが、午後の分も完売になりました。
買った野菜は可愛いキャラクター「みかわしまーな」のエコバッグに入れてくれました。得した気分になり、嬉しいですね。
今回の「日暮里道灌まつり」で注目されたのは三橋とらさんの新作紙芝居「道灌さまと、ひぐらしの里」です。荒川区の依頼により三橋とらさんは書き下ろした新作を初披露しました。
紙芝居はすべて三橋とらさんの書下ろしです。三橋とらさんが描いた太田道灌はかなりのイケメンですね! 文武両道でイケメンの太田道灌は江戸城を築いた人として知られています。荒川区公式サイトに太田道灌はどの様な人物だったのか記されています。
荒川区公式サイト・太田道灌
ややもすると難しくなる歴史の話を三橋とらさんの軽妙な語りで、子ども達も食い入るように紙芝居を見ていました。こちらは「山吹の里伝説」のシーンです。その内容は荒川区公式サイトに紹介されています。
「道灌は鷹狩りの最中に、突然のにわか雨に遭い蓑を借りようと農家に立ち寄りました。その時、娘が出てきて山吹の花を差し出しました。道灌は蓑を借りようとしたのに花を出されたので腹を立てます。
後で家来から「『七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞ悲しき(兼明親王)』という古歌をご存じですか。「実の」と「蓑」をかけて、お貸しできる蓑が無くすみませんというお詫びの意味を込めて、山吹を差し出したのですよ」と教えられます。道灌はこれを恥じて、和歌の勉強に一層励んだとされています。」
(荒川区公式サイト・太田道灌より抜粋)
雨のなか、山吹を差し出す娘。三橋とらさんが描いた美しい絵は、歴史上の出来事を子ども達にも分かりやすく伝えています。かつて、ひぐらしの里と言われた日暮里の風景が思浮かんできました。素晴らしい紙芝居でした。
こちらは太田酒造株式会社のブースです。銘酒「道灌」が目を引きます。お土産、自分用に多くの太田道灌ファンが購入していました。
日暮里駅前には太田道灌像「回天一枝」があります。戦国武将太田道灌の勇ましさが伝わってきます。
太田道灌像のすぐ後ろには「山吹花一枝像」があります。貧しくとも品格を失わない娘の優美さを感じる像です。三橋とらさんの「道灌さまと、ひぐらしの里」を楽しんだ後に見る太田道灌と「山吹の里」伝説の娘銅像は、日暮里は歴史の街であることを語っていました。大変充実した内容の「日暮里道灌まつり」でした。
【イベント開催地情報】
日暮里駅前イベント広場
住所 東京都荒川区2-24