ジャガー初のSUV、F−PACE登場
ジャガー初のSUVであるF−PACEが日本上陸を果たした。これを早速、小淵沢で試したので動画と簡単なレポートをしておこう。
ジャガーいわく、ライバルはポルシェ・マカンやBMW X4、つまりSUVの中でもプレミアムでスポーティなモデルを意識しているとわかる。ジャガーはこれまでも、英国ブランドならではの独特の雰囲気やエレガントさをウリにしてきており、そうした歴史と伝統の上に最近ではスポーティなテイストを巧みに融合してきたが、このF−PACEもまさにそうした新時代のジャガー・テイストが昇華された存在といえる。
実際にエクステリアを眺めると、最近のジャガー・デザインに則ってドイツ勢にはない雰囲気のスポーティさを醸し出していることがわかる。一方でインテリアはXFやXE等の新世代ジャガーにならったデジタル世代のテイストで統一されている。
搭載エンジンは、3.0LのV6スーパーチャージャー(340ps版と380ps版あり)と、2.0Lの4気筒ディーゼル・ターボの種類が用意されており、価格はガソリンが800万円代、ディーゼルは600万円代を実現している。その他に最近では必須装備といえるアダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキなどもしっかり備える他、サーフィン等のウォータースポーツ時に便利な手首に巻くアクティビティキーを用意するなど充実した装備を用意する。
走りに関してもドイツ勢とは異なる独自のしっとり感とスポーティさを融合したものを実現しており、他人とは違うものを求める人にはとても興味ふかい1台となっている。
最近はジャガー以外でも、マセラティがレヴァンテ、ベントレーがベンティガというSUVを送り出しており、もはやプレミアム・ブランドにおいてSUVは必須のラインナップになったといえる。
セダンやステーションワゴンが主流だったかつてと比べると、生活の足としてもレジャーの相棒としても使えて、なおかつ楽に乗れる感覚のSUVは世界的にブームであり、ほとんどの自動車メーカーがラインナップに加えているモデルでもある。そうした流れの中にあって、プレミアム・ブランドもSUVを積極的に用意しており、今後はプレミアム・スポーツカーメーカーなどもそれらを用意する可能性があると言われているほどである。
時代が進み様々な形態の自動車が増えた昨今においては、むしろかつてからあるクラシックな形態が徐々にその市場をシュリンクさせているともいえる。