マー油と本格的な焼豚に人気の自家製麺という個性〈博多のラーメンシーンをリードする独特な存在感を放つ〉
福岡県福岡市南区「高宮」。福岡の中心街・天神・赤坂エリアから南区大橋へと抜ける交通量の多い大正通りから続く幹線道路「高宮通り」沿い。繁華街というよりもマンションが建ち並ぶ住宅街といった場所に、2005年(平成17年3月)の創業19年の〈博多新風〉の本店がある。福岡・博多の豚骨ラーメンの人気店は、昭和の時代から永く続く「老舗」のお店が多く存在することから、創業19年というのは人気店の中では比較的新しい部類のお店に入る。そんな福岡・博多のラーメン界に「新しい風を吹き込みたい」という想いから店名を〈博多新風〉と名付けられ、今もなお独特な存在感を放ち続けている。
黒く輝く「マー油」の独特な存在感
〈博多新風〉の特徴の一つに、博多ラーメンとしては、どこにも似ていない黒く輝く「マー油」の存在がある。ベースのとろみのある豚骨のスープにピタリとはまるその存在は、まさに「伝家の宝刀」と言っても過言ではないほどの特徴を示し、他店の豚骨ラーメンとは一線を画す独創的な香りと味わいを醸し出している。さらに食後の後味がスッキリとしたスープに仕上がっているのがとても不思議。
食感のいい「自家製麺」の評判の高さ
もう一つの特徴は、サクッとした歯応えの良さの中にしっかりとしたコシのある食感で地元のラーメン好きに、とても評判の高い「細ストレートの自家製麺」。他店へも卸しているという逸品には、ファンも多く存在する。品質を均一に保つため、独特な小麦の配合もブレない工夫をおこなうとともに温度管理もしっかりとされていて、麺に対してもずば抜けたこだわりを感じる。
本格的な「焼豚」が主役級の美味しさ
さらにもう一つの個性が「焼豚」のチャーシュー。「新風の焼豚」は、主役級の美味しさを誇り、一般的な豚骨ラーメンに入っているチャーシューの「煮豚」とは違って、外はパリッと香ばしく焼き上げられ、中は柔らかい食感の残るジューシーな逸品の本格派。まさに「焼豚」という表現がピッタリなチャーシュー。できたてのテリがたまらなく美味しそうでこだわりの逸品であることが伝わってくる。
メニューの基本は「黒」と「白」のとんこつ
この日は久しぶりの訪問で、14時過ぎに並びの有料駐車場に車を止め、店内の券売機前に到着。マー油入りの「黒とんこつ」のランナップの中から、お得な1日限定10杯の「黒とんこつとろとろ半熟玉子」を発券。
空いていたカウンターの一番奥の席に座り、待つことしばし。配膳された一杯は、特製のマー油がよく効いた、まろやかなとんこつのスープと、歯応えのいい自家製麺の食感。香ばしく丁寧に焼上げられた焼豚のチャーシューも主役級で、これら三つの特徴が毎回の楽しみ。たいへん美味しくいただきました。
新たな風を巻き起こした個性的な一杯
これまでになかった博多ラーメンの新たな一面を追求し、一気に人気店の仲間入りを果たした〈博多新風〉。現在の〈博多新風〉は、これまでの水曜日から日曜日までの週5日間、お昼のみ12時から15時までの営業スタイルから、それにプラスするかたちで「新風酒場」として、今年から夜営業をスタートさせた。
週末の金曜・土曜は、19時から27時(翌3時)まで。月曜から木曜は、19時から24時まで。お酒と一品料理ともにシメのラーメンまでいただけるスタイルになっているので、今までは昼営業のみだったため、食べたくても行くことができず、ハードルが高かった方々でも、仕事終わりに安心して訪問できるようになった。
カウンター席のみの10席ほどのお店なので、少人数での訪問が最適。最寄りの駅は、西鉄天神大牟田線の「平尾駅」や「高宮駅」からもさほど遠くない場所で7分ほどの距離感。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
博多新風
住所 :福岡県福岡市南区高宮1丁目4-13[地図]
営業時間:12時00分〜15時00分
店休日 :月曜日・火曜日(火曜日が祝日の場合は水曜日)
駐車場 :専用駐車場なし、近隣に有料駐車場あり
新風酒場STAND
営業時間:19時00分〜24時00分(月曜〜木曜)
:19時00分〜27時00分(金曜・土曜)
店休日 :日曜日