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脈々と受け継がれる豚骨ラーメン〈創業54年の歴史ある太宰府の老舗店〉その味を福岡の繁華街天神で味わう

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県太宰府市で1970年(昭和45年)に創業し54年の歴史を誇る老舗の名店「太宰府八ちゃんラーメン」。その太宰府の名店の味を、九州・福岡の中でも一番の繁華街「天神」で味わうことができるのをご存じだろうか。今から9年前の2015年に福岡県福岡市中央区天神に開業した〈太宰府八ちゃんラーメン天神店〉。それ以前は「葱一」というラーメン店があった場所で、今やこの街にもすっかり馴染んだお店となっている。

西鉄天神大牟田線の「福岡(天神)駅」や福岡市営地下鉄の「天神駅」からも歩いて数分の場所で、福岡中央郵便局や日本銀行福岡支店の裏手にある〈太宰府八ちゃんラーメン天神店〉。福岡市の中心街にあたる天神の「北天神エリア」にあり、現在は、朝10時の開店で17時30分までという通し営業スタイルをとっている。

場所柄、オフィスや商業施設、商店などが多く存在すると同時に、現在「天神ビッグバン」の影響で街全体の再開発がおこなわれていることもあり、特に日中を中心に、働く人々が多く存在する場所。そのため時間に追われているビジネスマンや建設関連の人々が、朝の10時から夕方まで、いつでも利用できる便利な通し営業のお店として存在感を発揮している。

太宰府八ちゃんのコッテリを体感

世間一般的に一括りで想像されている「濃厚な豚骨ラーメン」のイメージはスープ自体にトロミのある文字通り濃度の高いもの。しかし多くの豚骨ラーメン店のスープは、思いのほかその濃厚とは違って、どちらかと言えばサラリとしたスープに背脂やラードなどの脂分が加わることによってのコッテリという印象が強い。その結果、食べ終わった後の印象も「脂コッテリ=濃厚な豚骨ラーメン」ということにつながっているのだと思う。「太宰府八ちゃんラーメン」は、その流れでいうところの代表的なお店の一つという印象。

10時開店という稀な営業スタート

この日は、2ヵ月ぶりの訪問。朝10時ちょっと過ぎに店先に到着したところ前回と同様、入口と券売機横に大きな貼紙があり「大変申し訳ございません。店長不在の為、当分の間、ラーメンのみの提供となっております。」とのことで、今回も残念ながら名物の「やきめし」を食べることができない日となった。

「豚骨ら〜めん」を単品で堪能する

気を取り直して券売機を確認してみると「太宰府八ちゃん」名物の「やきめし」の単品やそのセットメニューに、赤ランプの「×」が付いている。「豚骨ら〜めん:750円」「黒辛味噌ら〜めん:800円」「赤辛味噌ら〜めん:800円」の3種類の単品ラーメンと、それぞれの「餃子セット(ら〜めん・餃子5個・白ごはん)」と「替玉」と「瓶ビール」というシンプルな構成になっている。あとは、トッピングがOKで「ねぎ」「キクラゲ」「メンマ」「辛子高菜(小皿)」が100円で「チャーシュー」200円というラインナップになっていた。

今回の選択は「豚骨ら〜めん」を単品で発券しつつ、トッピングの「メンマ」を追加。食券をスタッフさんに手渡し麺の硬さは「カタ」で注文。中央辺りのカウンター席に着席し店内を眺めてみると、10時に開店して間もない時間帯にもかかわらず、すでに先客が2組。その人気がうかがえる。

待つこと少々で配膳された一杯は、キリリと塩味の効いたコクのある豚骨スープ。スープの表面を覆う脂分の層がしっかり多めで「ベタ」な味わいを醸成させるとともに、後味は思いのほかスッキリとしてしつこくはない。極細のストレート麺は、ほど良い小麦の香りを感じさせながらパツパツとした歯応えのある食感が心地よく、スープにもよく絡む。

本来スープと麺以外は、チャーシューとネギだけのシンプルな構成だけど、メンマをトッピングしたおかげで、スープに甘みが加わりちょっとした味変に。とても美味しくいただきました。

福岡市中央区の天神周辺へ訪れる機会がありましたら、ぜひ太宰府の老舗のコッテリとした味わいをご堪能ください。

太宰府八ちゃんラーメン天神店

住所  :福岡県福岡市中央区天神4-6-31[地図
営業時間:10時00分~17時30分 ※要確認
定休日 :日曜日 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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