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ラーメン激戦区の中で挑む新進気鋭の博多豚骨ラーメン店〈名店での修行で育まれてきた渾身の豚骨ラーメン〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

 福岡県福岡市東区の馬出。隣接する博多区の千代も含めると、5分圏内に「一龍亭」「ぶんりゅう」「博龍軒」「一楽」といった老舗店から人気店の「駒や創業店」といった知る人ぞ知る新旧の豚骨ラーメン店が密集しているエリアにして非豚骨系のラーメン店も多く存在するラーメン激戦区。そんなエリアの中で福岡市営地下鉄の「馬出九大病院前駅」からも近く、九州大学病院のすぐ目の前に昨年(2023年)9月に創業し2年目を迎えた〈拉麺○△□〉がある。

 一風変わった屋号の読み方は〈拉麺○△□〉と書いて「ラーメンまるさんかくしかく」と読み、以前その由来をご主人にうかがったところ「まる」「さんかく」「しかく」それぞれの頭文字を合わせると「ま・さ・し」になることから、ご自身のお名前の「まさしさん」からの発想とのこと。

暖簾は白地に「ラーメン」の墨文字が印象的

 この日、訪れたのは2カ月ぶり。前回の訪問の際〈拉麺○△□〉は、これからも見逃せない存在になりそうだと感じたことからの再訪。11時を少し回った時間帯。隣の有料駐車場に車を停め、店先に掛かった大きな暖簾をくぐって店内へ。

手前にある券売機の目立つ場所には数量限定メニューがあり前回の「カレーラーメン」から「豚骨担々麺」に変わっていた。今回は最上段左上の「煮玉子ラーメン」を選択し発券。前回の経験から、トッピングはデフォルトの「ネギ・きくらげ・チャーシュー2枚・海苔」というそのままの構成で十分と判断した。

奥に長いカウンター席の手前には先客が数人いらしたので一番奥の席に腰を下ろし食券を渡す。店内を見渡すとピカピカに保たれた清潔な空間だというのがひと目で分かる。

さらにカウンターの奥には4人掛けのテーブル席が2つあるのでご家族連れやグループでも安心のレイアウトになっている。

待つこと少々、配膳された「煮玉子ラーメン」は、見た目の構成はご主人の出身「博多濃麻呂」のラーメンの構成とほぼ同様。まろやかで出汁感のあるスープは旨みをたっぷり纏い豚骨のコクと風味、塩味のバランスが秀逸。ぱっと見た感じは確かに濃麻呂に似た雰囲気はあるものの後味がスッキリとしたフレッシュさとカエシのキレのある味わいで独自の一杯に仕上がっている印象。

合わせる麺は、極細と言ってもいいくらいの細ストレート麺。しっかりとコシがあり、しなやかでありながら口当たりも滑らか。スープとの相性も抜群で、しっかりと絡めとりながら麺の食感も合わせて楽しめる。

最後はスープまでゴクゴク完飲し至福のひと時を堪能できた。ちょうどこってりとあっさりの中間くらいの味わいで個人的にもかなり好みの一杯。ごちそうさまでした。

卓上のニンニク
卓上のニンニク

 お若いご主人のキャリアのスタートは10代の頃から。すでに13年というご経験を積まれています。福岡市東区の名島にある名店で、東京にも進出している「博多濃麻呂」でキャリアを重ね、2023年に独立し現在に至ります。ラーメン激戦区の中で挑む新進気鋭の博多豚骨ラーメン店。名店での修行で育まれてきた渾身の豚骨ラーメンを機会がありましたらぜひ寄られてみてください。

拉麺○△□(ラーメンまるさんかくしかく)

住所  :福岡県福岡市東区馬出2丁目1-6[地図
営業時間:11時00分~15時00分 
    :18時00分~22時00分 
定休日 :日曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
要確認 :ラーメンまるさんかくしかく(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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