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豚骨の香る古き良き時代の博多ラーメン〈地元の人々が懐かしさを覚える一杯〉知る人ぞ知る純豚骨ラーメン店

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市博多区の住吉。JR博多駅から「住吉通り」を西へ向かった10分ほどの所に有名な神社『筑前國一之宮 住吉神社』がある。住吉通りを挟んだ道向かいにはファミリーレストランの「ロイヤルホスト」があり、そこから「小柳通り」に入ってすぐの立地に〈らーめん 桜蔵(さくら)〉がある。

2012年の開業から、すでに12年ほど経過しているものの店内はその頃と変わらず庶民的な食堂といった雰囲気のまま現在もきれいに保たれているお店だ。博多駅からも徒歩圏内の立地ではあるけれど、ご旅行やご出張の人たちが訪れる感じではなく、この地域にお住まいの方や働かれている方がほとんどで、あとはラーメンフリークの方が訪れるという“知る人ぞ知る”人気のお店。

地元民に愛される懐かしい純豚骨ラーメン

お店の近くには昼から深夜にかけて通し営業している人気のチェーン店があるため、定期訪問とまではいかないものの時々思い出しては食べたくなる〈らーめん桜蔵〉の純豚骨の博多ラーメン。この日も、ふと思い立って14時台に訪れてみた。

暖簾をくぐると奥に向かって左側にカウンター8席並びにその前には厨房がある。右側と最奥には4人掛けのテーブル席4つほどあるので、お一人様でもご家族やグループでも訪れやすい。ピーク時は混雑するけど、少し時間をずらして訪問するとのんびりとくつろげる感じだ。

人気ナンバー1の「チャーハンセット」を選択

カウンターに腰を下ろし、3つあるメニュー表をそれぞれ眺める。ラーメンの単品メニューも多く、お得なセットメニューも豊富に揃っている中で、一番人気は「おすすめセットメニュー」の先頭にある「チャーハンセット(らーめん+半チャーハン)」を選択した。

あとは統一価格の1,100円セットメニューが3種類あり、Aセット(らーめん・餃子4個・缶ビール)・Bセット(チャーハンセット・缶ビール)・Cセット(チャーハンセット・餃子4個)と、とてもお得になっている。(※但し、どのセットも「赤らーめん」や「黒らーめん」といったラーメンの種類は選べず、ノーマルの「らーめん」になるのでご注意を)

注文後すぐにチャーハンを炒める小気味よい音が店内に広がる。その音がおさまるとほぼ同時に麺上げの音が続く。待つこと少々、あっという間に「らーめん」と「半チャーハン」が同時に配膳される。

まずは「らーめん」から。具材はいたってシンプルでチャーシュー、ネギ、キクラゲという博多ラーメンらしい構成。スープは豚骨の香る古き良き時代の懐かしい一杯で、醤油系のカエシの主張が強い茶褐色の見た目。

脂感はやや控えめでコッテリとあっさりの中間くらいの純豚骨ラーメン。合わせる細ストレート麵はザクザクとした食感が心地よく、コシのある逸品で、美味しいスープとも馴染んでスルスルと喉元に吸い込まれていく。

セットの「半チャーハン」は、よく炒められていてパラパラとした食感と香ばしく香りに仕上がっている。味付けは控えめなので、やはり「らーめん」のお供にピッタリなひと品。また「半チャーハン」と言いながら、一般的な量よりも多く感じられ満足度の高い「セットメニュー」。

さらに「らーめん」とほぼ同時に配膳される無料サービスで博多名物の「辛子高菜」もピリ辛で美味しい。「らーめん」の味変として投入しつつ、半チャーハンのお供としても相性抜群なので、ぜひお試しいただきたい一品。とても美味しくいただきました。

赤らーめん(辛味噌)と黒らーめん(マー油)

ラーメンを単品で注文する場合は、辛味噌の入った「赤らーめん」とマー油の入った「黒らーめん」が個人的にはおすすめのメニュー。

辛味噌入りの「赤らーめん」
辛味噌入りの「赤らーめん」

どちらも飾り気のない昔懐かしい純豚骨スープに一味違った新たなアクセントと刺激を与え、コクと旨みもプラスされさらに美味しい一杯になります。

マー油入りの「黒らーめん」
マー油入りの「黒らーめん」

最後に。豚骨のみでじっくり丁寧に炊き上げられた純豚骨の美味しいスープ。地元の人々から愛される昔懐かしい味わいに仕上がっていますので機会がありましたらぜひお試しください。

らーめん桜蔵(さくら)

住所  :福岡県福岡市博多区住吉4丁目2−15[地図
営業時間:11時00分~15時00分
    :17時00分~21時00分
定休日 :水曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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