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収納に頼ると片づけは限界を迎える、モノが増えすぎる状況にストップをかけるのは〇〇力だった

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高の4人の子どもを育てながら、いつもキレイではないけど何かあったらすぐ片づく家で暮らしている藤原友子です。

「収納が下手なので、なかなか部屋がスッキリしません」

モノが多い家で暮らす40代女性(小学生二人の母)が言っていました。

確かに収納テクニックは、知らないより知っていたほうがよいですが、家をスッキリさせるためには、収納テクニックより重要なことがあります。

モノが増えすぎる状況にストップをかけるために

収納量がアップする方法、空間を無駄なく使う方法を試せば、より多くのモノを収納することができますが、その方法だけではいつか必ず空きスペースはなくなります。

捨てれば済む問題として躊躇せず捨てることができるならよいのですが、捨てるのが苦手な場合や、忙しくて捨てることを考える余裕が場合は、モノが減らずに増える一方です。

そんな時、モノが増えすぎる状況にストップをかけるのが一番!

その時に必要なのが想像力なのです。

しまう場所や方法を想像できるか

何かを買いたくなった時、感情に任せて買ってしまうとモノはどんどん増えます。

そこで、何かが欲しい!と思った時に

もし買ったら、どこに、どうやってしまうのか?

想像してみてください。

想像できないのであれば今買ってもその辺に置きっぱなしになるか、無理やり押し込むことになるか、しまう代わりに収納場所からほかのモノが追い出されることになるでしょう。

30代女性、小学生3人の母Nさんは、安くてお得だからと、業務用スーパーで日用品を買っていますが、量が多くキッチンに収納することができず、キッチンから離れた納戸に収納しているため買ったことをよく忘れます。

収納できるかどうかは、自分が管理できるかの目安になるのです。

自分が使うシーンを想像できるか

次に、実際に自分が使うシーンを想像してみてください。

洋服ならば、着用して出かけているシーン、調理器具なら実際に調理で使っているシーンです。

実際に使うシーンが想像できれば良いですが、

「素敵な服だけど、着ていく場所がない。きっと浮いてしまうだろう」
「デザインはかわいいけれど、使いにくいからきっとはじめのうちしか使わないだろう」

このように気に入っていても、使っている自分や家族の姿が想像できなければ、手に入れてもあまり使うことがないでしょう。

さきほどの業務用スーパーが大好きなNさんの家には、お菓子作りを頻繁にするわけではないのに、使い切らずに何年も保管されたままのケーキのカップやオーブンシートなどが大量にあります。

自分が使うシーンを想像することは、使う頻度を考えることになります。

もしNさんが欲しいと思った時に、使うシーンを想像していたら、業務用ではなくNさんの家庭にピッタリの量を買うことができたのかもしれません。

似ているのはペットを飼う時の想像力

例えば、ある日突然家族が「犬を飼いたい!」と言い出したらどうしますか。

うちのマンションでは飼えるの?
だれが世話をするの?
エサは何を食べるの?
エサ代や医療費はどのくらいかかるの?
しつけはどうするの?

色々なことを想像しどうするか考えるでしょう。

それと似ていて、モノを手に入れる時もペットを家に迎え入れる時のように、手に入れた時のことを想像し、我が家でも大丈夫なのかを考えることが、収納があふれたり、使わずに放置することを避けることができます。

モノは手に入れる瞬間は楽しいですが、大切なのはそのあと。どんなに気に入ったモノでも手に入れたら「管理」という手間が発生します。

管理と言う手間は、家の収納スペースを食いつぶし、私たちの貴重な時間を奪います。

だから管理するのであれば、本当に気に入ったモノ、確実に使うモノがよいです。「コレが欲しい!」と思った時には想像することを忘れずに、家に入れるモノを選んでほしいと思います。

★こちらの動画でもこのテーマについてお話しています。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ)

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。

長男との片づけバトルを通して好きなモノを「選ぶ」ことが片づけには大事だと実感。

現在は片づけに興味があるなし関係なく、自分の人生をよりよくしたい人向けに、モノを選び残す楽しさと選ぶことにより暮らしが充実することを発信し、人それぞれが「自分の選ぶ」を楽しむ時代を作るため活動の幅を広げている。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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