進路相談17・東京学芸大に進学すると民間企業就職は難しい?
質問:東京学芸大を志望しています。ただ、民間企業に進むか、教員になるのか、まだ迷っています。東京学芸大のような教員養成系大学に進学して、民間企業を目指す場合、デメリットはありますか?
教員養成系学部の学生を捕まえると、民間企業の就活前にはほぼ全員が口をそろえて言います。
「教員の学部なのに、なんで民間なのって聞かれそう」
就活の序盤戦もまあこういう話をしますね。
ただ、これって素朴な疑問として聞くだけで別に圧迫面接でも何でもありません。
「教員を目指していましたけど、途中で方向転換をしました」
これで十分。
総合職採用の場合、学部は教育学部だろうが文学部だろうが理工学部だろうが無関係です。
企業にとって欲しい人材かどうか、それがすべて。
私の高校時代の同期も東京学芸大の数学だったか、理科だったかの課程に進みました。
その教員免許も取ったはず。
ところが、就職先は某アパレルメーカーの総合職。
現在はこども服ブランドのリーダーをやっています。
こういう例は山ほどありますので、あまりデメリットがどうこう、と深く考える必要はないでしょう。
※『時間と学費をムダにしない大学選び2016』(中央公論新社)より引用