本当は怖い不安障害とは?「チェックリスト」で早めに気付こう!
こんにちは、精神科医しょうです。
「自信がない」「失敗がこわい」「他人の評価が気になる」など、不安を感じて心が重たくなってしまうことは誰にでもあるかと思います。
また、不安を感じてしまうことで、自己嫌悪になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、不安を感じることは決して悪いことではありません。
むしろ不安を感じることで、自身の身に起こる危険を回避することができるかもしれません。
問題は、不安を感じる度合いが人によって違っていて、病気と日常的な不安感情との明確な判断が難しいところです。
今回は、不安障害についての診断基準とそれぞれの症状について見ていきましょう!
不安に対する3つの反応と適切な判断とは?
人が不安を感じた時には、3つの反応をすると言われています。
一体どのような反応をしているのでしょうか?
今まで自分が不安に直面した時に取った言動を、思い返してみましょう。
①ファイト
戦おうとします。
もし勝てる見込みがあるのであれば、戦うことも一つの手段です。
しかし、何でも闇雲に立ち向かうばかりでは、負けた時に自分を責めることにつながってしまいます。
挑戦してダメなら、深追いせず次の一手を考えてみましょう。
②フライト
逃げようとします。
危険な時には逃げるが鉄則です。
しかし、本当に危険かどうかわからない内に、怖いからといって逃げてばかりでは、自身の成長につながらず、自信を失ってしまうばかりになります。
③フローズン
立ち止まります。
想定外のことに直面した際は、いったん立ち止まって何ができるのか考えてみましょう。
そして状況を見ながら、少しずつ先に進んで行きましょう。
不安障害についてのチェックリスト
主な不安障害について、簡単に紹介したいと思います。
不安や心配を強く感じてしまう方は、1つの病だけに限らず、複数種類の病を併発する確率が高い傾向にあります。
チェックリストを見て、何か思い当たることがある場合は、早めに医療機関を受診するようにしてくださいね!
【全般性不安障害】
日常生活における仕事や学校、健康、恋愛、金銭面、介護や育児などについて、慢性的な不安を感じています。
【パニック障害】
突然、強い不安に襲われたかと思うと過呼吸や発汗をともなう強い発作が起こります。
【社会不安障害】
他人と一緒にいることで神経過敏になったり、自意識過剰になったりしてしまいます。
たとえば、対人恐怖症やテスト不安、スピーチ不安なども社会不安障害の一形態と考慮されています。
【広場恐怖症】
強い不安に襲われた時に、すぐに助けを求められる環境でない場合や、逃げられない場所に身を置くことに対して、恐怖を感じてしまいます。
また、以前パニック発作が起こった場所へ行くことに対しても強い恐怖心を抱いてしまいます。
【強迫性障害】
強い不安やこだわりによって、日常生活に支障が出る病です。
自分の意思に反して、ある考えが頭から離れず(強迫観念)その不安を振り払おうと何度も同じ行動を繰り返してしまいます。(強迫行為)
・「強迫観念」の症状
たとえば、自分が他人を傷つけているかもしれないなどの考えにとらわれ、新聞やテレビを確認したり、犯してもいない罪を告白したりしてしまいます。
また、細菌や汚物による感染を過剰なまでにおそれ、さまざまな物に対して、不潔に感じてしまいます。
・「強迫行為」の症状
何かの数を数えたり、何かを繰り返し洗ったり、特別な方法で物を並べたりなどの強いこだわりを持った言動を取ります。
自分が決めた手順で行わなければ、恐ろしいことが起こるかもしれないという不安から、同じ方法で何度も繰り返してしまいます。
【身体醜形障害】
自身の容姿への不安から、外見上の欠点にとらわれ苦痛を感じてしまいます。
【心的外傷後ストレス障害(PTSD)】
自分の意思に反してフラッシュバックしたり、悪夢を何度も見たりするなどの動揺を誘発する記憶に悩まされます。
まとめ
今回は、不安に直面した時の3つの反応と不安障害の診断基準や不安障害の種類について、お伝えしました。
自身の言動や症状などと照らし合わせて、参考にしてみてくださいね。
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