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日本初!赤いとうもろこし【大和ルージュ】断面がまるでヒマワリのような黄色と艶やかな紫色

榎本房枝農業女子/野菜ソムリエプロ

とうもろこしの美味しい季節になりました。スーパーの一番目立つ場所や、直売所などいろいろなところで目にする機会が多くなっていると思います。黄色や白いとうもうろこしは、よく見かけますが去年から一気に注目を浴びているのが、赤いとうもろしと言われてる「大和ルージュ」です。開発に5年かかった真紅のとうもろこしで、艶やかな赤というか紫色になっています。ひげは黒に近い紫色で、髪のようでかなりインパクトあります。

レンチン直後の様子
レンチン直後の様子

奈良の種苗メーカー株式会社大和農園が開発し、2022年10月中旬より全国で種子の販売を開始しました。それもあり、去年はたくさんのメディアで取り上げられた珍しいとうもろこしなのです。それ以前から見たことある!と言われる方もいますが、新しい品種の場合、販売開始前には数軒の農家さんにお願いして、試作してもらい栽培の問題点などの意見をもらうことをよくしますので、それらが事前に出回って食べたことあるという方がいるのも事実です。私も、発売前のまだ名前も付いてない品種のミニトマトや、ナス、カボチャなどの種を試作したことがあります。

身長155cmの農業者が立ってるので、倍くらいの背丈の大和ルージュ畑
身長155cmの農業者が立ってるので、倍くらいの背丈の大和ルージュ畑

成長してる圃場を見ると、草丈が3mにもなるほど、それもまた驚きです。さすがにそこまで大きさになるものは、私は栽培するのが難しいと感じているので、挑戦できていませんが、たくさんの農業仲間が作っているので分けてもらいました。

食べ方のおすすめですが、色がしっかりある分、茹でると抜けるということを聞いていたので、私はレンジで加熱して食してみました。皮1~2枚残して、レンチンすればしっかりと紫色がの残ってとても美しい色です。しかし、そのあと手で触ると手が紫色に染まりますので気をつけてください。

輪切りにした状態
輪切りにした状態

カットすると断面が美しくてずっと眺めていたい、ひまわりのような状態になり、驚きました。芯は紫ですが、実の表面だけが紫色で中身が黄色なので、かわいい写真が撮れます。

年々栽培地域も拡大して、日本全国で栽培されています。九州や四国を中心に、6月上旬から始まり、一般地域である関東や関西などは7月上旬ごろから、寒冷地の北海道などは9月ごろからの収穫スタートが基本となっていますが、夏と秋の2回収穫可能時期なので、産地によってはさらに違うタイミングで出荷してくるところもありますので、どこかで出合ったらぜひ食べてみてください。

※この記事には個人の見解を含みます。

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とうもろこしの簡単なレンジ加熱方法は過去記事 ヒゲが一瞬で取れる【とうもろこし】皮つきのまま即これをやってみて!農業女子が伝授  を参考にしてください。

農業女子/野菜ソムリエプロ

農業女子(農水省・農業女子プロジェクトメンバー)、農業内外の様々な企業とのコラボで、使いやすい商品開発をし、職業としての農業と、野菜の魅力を社会に発信中。農業女子としてメディア実績多数。農作業着など現場の意見を取り入れてもらい「ワークマン公式アンバサダー」として、商品開発あり。保有資格:野菜ソムリエプロ、調理師、フードアナリスト2級。

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