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【河内長野市・富田林市】十日戎が今年も始まりました。南河内最大級長野神社&寺内町富栄戎の昨日の宵宮

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

まだ正月の余韻が残っている1月10日ですが、関西地方を中心に行われるえびす祭「十日戎」は、地元では「えべっさん」として親しまれていますね。ちなみに関東や中国地方では神無月(10月又は11月)の20日にえびす講のお祭りがあるそうで、時期が全く異なります。

十日戎は、一説には江戸時代に豊臣秀吉を「えびす神」としてひそかに崇めていたころから広まったともいわれています。正月の10日後とあって、初詣以上に賑わっている雰囲気さえあります。これは河内長野・富田林のある南河内地域でも例外ではありません。両市での昨日9日の宵宮の様子を紹介しましょう。

1、南河内最大級の長野戎(えびす)

河内長野はもちろん、南河内地域で最大級の十日戎と言えば長野戎です。昨年、夜の様子を取材したら、人が多すぎて大変でした。そこで今年はまだ明るさが残っている夕方に行ってみることにしました。ここは長野商店街でノバティながの北館の横ですが、えびすの歌「商売繁盛で笹もってこい」のメロディが流れており、お祭りモードになっていました。

そして河内長野駅前の陸橋にも、長野戎神社の横断幕がみえます。のぼりも駅前にあちらこちらにあります。

河内長野駅前西口ロータリーから高野街道に入ると、的屋さんの屋台がちらほら現れます。これはちょうど吉年(よどし)邸のくすのきの前ですね。

やがて、的屋さんの数も増えてきました。今年はまだ時間が早いので、人数が少なめで、学校帰りのお子様が中心でした。

こちらの屋台はにぎやかですね。大阪名物玉子せんべいやなにわの焼きそばなどがあります。

スーパーボール掬いもあります。

りんご飴も販売しています。みんながイメージするお祭りの縁日ですね。

さて、境内に上がりましょう。

長野戎の場合は境内にも多くの的屋さんの屋台があるのが特徴です。

賑やかですね。地域の祭りでは、地元で経済を回そうと町内会だけで行ったり、近所の飲食店がブースを出したり、あるいはキッチンカーの動員というパターンも多いですが、ここはプロの的屋さんが並んでいます。それにしても的屋さんには独特の雰囲気があります。財布のひもも緩みやすいプロの技を持っているのでしょうか?

屋台は後回しにして先に参拝しましょう。昨年は行列ができていましたが、まだ明るいこの時間は余裕で参拝できました。

縁起物のコーナーも、まだ人はまばらです。

縁起物が多く飾られています。真新しい緑の福笹をはじめ大小さまざまの熊手や副蓑の数々です。福笹につける吉兆・小宝と呼ばれるものも販売しています。これからガンガン売れていくのでしょう。

福娘の皆さんがいます。華やかですね。

こちらは矢とおみくじなどです。

というわけで、参拝しましょう。目の前にストーブがあって、ここは温かいです。

長野戎(恵比須社)の祭神は事代主命(コトシロヌシノミコト)で、有名な西宮神社の蛭子命(ヒルコノミコト)とは厳密には別の神様。少しややこしいのですが、いずれもえびす神なのです。

注意書きがあります。どうやら本殿のみ参拝する方がいらっしゃるからの様です。本殿は大切ですが、あくまでえびす神のお祭りですから戎社に手を合わせないといけません。

国の重要文化財でもある本殿でも多くの人が参拝しています。

長野戎に協力している企業や事業者さんです。著名な企業さんや事業者さんの名前が見えます。

福引の景品です。いつもは自転車1台だったような記憶がありますが、なんと!今年は2台あります。

自転車の前にあるのが五社です。5つの神様を祀っています。

そしてその横にあるのは菅原道真を祀る天神社です。

さて、屋台の方に戻ってみましょう。

暗くなってきたので、人が増えてきているように見えます。

トルネードポテトがお子様たちに大人気ですね。

射的コーナーも相変わらずの人気ぶり。

福引抽せん場です。

こちらは社務所にある常設の授与所です。

お子様が屋台でいろいろ買っています。これはきっと、お年玉で大人以上に懐が温かいからでしょうね。

そして、的屋さんがそのお年玉を自慢の商品やサービスと引き換えにというスタンスですね。

楽しい雰囲気なので名残惜しいですが、ここで引き上げることにします。

さて、天野酒さんでは戎講の初売りを実施しています。そして天空さんでは戎講立ち飲みイベント開催中とのこと。

せっかくなので、天野酒さんにも足を運びましょう。ただし時間が夕方なので、一連のイベントは終わっていたようです。

こちらで刻み栗入り酒まんじゅうを販売しています。

天野酒さんによると本日10日も初売りを行います。時間は10:00~17:00まで。

このうち酒粕は数が少なめで、酒まんじゅうも数量に限りがあって売り切れる可能性があるから早い時間に行った方が良いとのこと。宵宮の昨日は、売り出し早々に行列ができて、早い時間に売り切れたようです。

そして、酒蔵限定のに新酒無濾過生原酒(大吟醸、吟醸、純米吟醸)、にごり酒(金剛雪)、冬季限定なま蔵なども販売されるとのこと。

その他定番の天野酒各種、酒粕入り葱みそ、きくらげとしょうがの酒煮、酒米の山田錦を使った酒米の粉入りバウムクーヘンなどを販売します。

また酒蔵ダイニング大阪産天空はカウンタースタイルで昼酒が楽しめます。営業時間は10:30〜16:30までとのこと。私が天野酒さんの前に来たのは17時を過ぎていました。あと1・2時間早く来ていればと少し残念です。

代わりと言っては何ですが、的屋さんで何か買うことにしました。

迷った末に買ったのがこちらのたい焼き。魚の鯛の形で焼く今川焼ですが、かつては人気の歌にもなるほどの屋台の定番中の定番アイテムです。久しぶりに頂きましたが、あんこもカスタードクリームもたっぷり入っていて200円はお得だなと思いました。

長野神社

住所:大阪府富田林市長野町8-9

アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩3分

2、富田林寺内町にある富栄戎

富田林市は昼間に行きました。富田林の十日戎と言えば、やはり寺内町にある富栄戎ですね。

いつもは寺内町を通って富栄戎神社に行くので気づきませんでしたが、今年は石川河川敷から行ったので初めて知ったことは、石川河川敷を専用駐車場としていました。

山中田(やまちゅうだ)坂をあがると、ちょうど縁起物のブースの前に行けるようになっています。

最初に神社に参拝します。普段は閉まっている富栄戎神社もこの日は解放されていて、かつ「講中」と書かれている供え物が多数並べられていました。

そして古い笹などを入れる箱ですね。

忘れていけないのはこちらの屋台群。道路を挟んだ反対側のじないまち展望広場の建物が臨時の休憩スペースになっています。

いつもここで麺をいただきます。昨年はラーメンをいただきましたが、今年はうどんをいただきます。400円でした。

こちらは、甘酒100円です。富栄戎は地元の町内の人が全部やっているのが大きな特徴ですね。

寺内町展望広場から外を見ると、額の中の絵のように見えるので不思議です。

富栄戎は今日・明日の2日間、特に明日土曜日は新春初鍋めぐりと重なるので2度楽しめますね。

富栄戎神社

住所:大阪府富田林市富田林町28-21

アクセス:近鉄富田林駅から徒歩10分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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