【御代田町】アニメ映画「君の名は」の門入橋に似た郷愁漂うコンクリート橋を探しに行く
この夏、偶然レトロなスタイルのコンクリート橋に出くわしたことがキッカケで、おなじタイプの橋が長野県千曲川上流地域にないものか、探して現物を見に行ったプチ探検記録をご紹介します。
話しのキッカケはこの「畔田橋」。東御市から佐久市望月に千曲川の支流・鹿曲川沿いに車を走らせ、途中道を間違え偶然に出会ったもの。
すすけた色合いにつぎはぎの補修跡。かなり古いことは想像に難くない。コンクリートのアーチ橋を見たのは初めてだったので、記念にスマホで撮影してその場を後にしました。
が、その後に家族で観た新海誠監督のアニメ映画「君の名は」のストーリーに複数回登場するそっくりな橋と再会することに。
もしかすると新海監督の故郷・長野県小海町の近辺には、このタイプの橋がまだ存在するのかもしれない
そう考え、小諸市より東の千曲川上流とその支流を地図アプリで探したところ、軽井沢から佐久へ流れ千曲川に合流する湯川にかかる2つの橋が見つかりました。
軽井沢に近い上流側に廣戸橋(1955年=昭和30年5月竣工)
その下流に面替橋(1959年=昭和34年12月竣工)
この2つの橋が架かる場所は、軽井沢~御代田~小諸への移動によく使う国道18号線や県道137号借宿小諸線からは離れ幹線道路ではありません。移住してから数年経ちますが今まで全くその存在に気付くことがありませんでした。
両方の橋は、川の左岸は普通自動車がやっと通れる道幅ということもあって、お世辞にも交通量が多いとは思われず、それが補修を重ね、架け替えを免れてきた要素かもしれません。
アニメ映画「君の名は」に出てくる同じタイプの橋「門入橋」は、細かな個所をよく見ると背景は勿論、アーチの支柱の数(門入橋=5本、廣戸橋、面替橋=7本)、欄干の本数(門入橋=2本、廣戸橋、面替橋=1本)も違い、聖地というには違いが多すぎるようですが、このような鉄筋コンクリートのローゼ橋(補剛桁を有するアーチ橋)をモデルにした点は、2つの橋を見て自分なりに実感が持てました。
廣戸橋の左岸側には「豊昇ふるさと公園」があり、数台の駐車スペースが設けられています。今はススキが、11月に入ると紅葉が見られる時期に、いつもの観光やお買物のルートから足を延ばして昭和の構造物を眺めにいってみてはいかがでしょうか。
【廣戸橋、面替橋に関する情報】
橋には住所地番がないため。詳しくは以下のYAHOOマップのリンクをご覧ください。
廣戸橋(長野県北佐久郡御代田町大字広戸)
しなの鉄道御代田駅より車で東南東の方角へ11分
面替橋(長野県北佐久郡御代田町大字草越)
しなの鉄道御代田駅より車で東南の方角へ11分