シングル・ヒットなら「サイクル安打」の打席で二塁打を打つ。9点差があり、一塁で止まっていても…
8月20日、ガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)は、サイクル・ヒットにリーチをかけた。二塁フライに終わった1打席目に続き、二塁打、三塁打、ホームランを打ち、5打席目を迎えた。
カウント1-2からの7球目、ヘンダーソンのバットが捉えたボールは、一塁線を破った。ヘンダーソンは一塁で止まらず、二塁に達した。
打席に入った時点で、オリオールズは10対1とリードしていた。イニングは8回表。ヘンダーソンが二塁に向かわず、サイクル・ヒットを達成していても、勝敗に影響を及ぼすことはなかったと思われる。つけ加えると、相手はオークランド・アスレティックスだ。
ヘンダーソンの走塁は、かなり違う部分もあるが、3000安打に到達した時のクレイグ・ビジオと少し似ていた気もする。2007年6月28日の試合で、ビジオは、7回裏にヒットを打った。一塁で止まることなく、二塁へ向かい、センターからの送球を受けた遊撃手にタッチされ、アウトになった。
ちなみに、この試合、すべてシングル・ヒットながら、ビジオは5安打を記録した。3000安打は、その3本目だ。
サイクル・ヒットは、2002年4月8日に達成している。シングル・ヒット、三塁打、ホームランに続き、敬遠四球を挟み、二塁打を打った。
ヘンダーソンは、昨年8月にメジャーデビューした。まだルーキーだ。今シーズンは、三塁と遊撃を守り、113試合に出場し、打率.249と出塁率.331、OPS.815を記録している。ホームランは21本、三塁打は6本、二塁打は19本だ。
1試合4安打以上は、7月6日の7打数4安打に続く2度目(昨シーズンの34試合に3安打以上は皆無)。先月の1試合4安打は、ホームランとシングル・ヒットが2本ずつだった。