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「慎重に進めるべきと判断した」前澤友作監修のシングルマザー限定マッチングアプリ『コアリー』配信停止

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
コアリー公式サイト。筆者キャプチャ

 前澤友作氏が監修しているとして1月27日にリリースされ、物議をかもしたシングルマザー限定のマッチングアプリ『コアリー』が、翌28日に配信停止を発表しました。

シングルマザーの恋活・婚活を応援するアプリ『コアリー』

 『コアリー』は、子供を持つシングルマザーの恋活・婚活を応援するためのマッチングアプリとして1月27日にリリースされました。

 特徴は女性のユーザーはシングルマザーであること、そして男性のユーザーは「お子さんがいらっしゃる女性との恋愛を希望する方のみ(前澤氏談)」という点です。

 これにより、「子どもがいるという理由で恋愛に踏み出せないシンママに出会える場を(提供したい)」とのことでした(プレスリリースより)。

 しかし、この“シンママ限定”のメッセージが物議をかもします。

「シングルマザーとの恋愛を希望する」男性はマッチング相手として大丈夫?

 それは、「あえて“子供がいる女性”を恋愛相手として希望する男性は、恋愛相手として大丈夫なのか?」という点です。

 ストレートに言ってしまえば、子供目当てで女性に近寄ってくる男性への対策はどうしているのか? 子供が性被害に遭う可能性はないのか? ということになります。

 もちろんシングルマザーの方からすれば「シングルマザーでも気にせず恋をしてくれる男性と出会えるアプリ」は歓迎できるものだと思いますが、残念なことに「子供を性的対象として見る男性」に悪用される恐れがあります。

 『コアリー』側でこうした被害の発生を防ぐ仕組みが作られ、それが強く打ち出されているのであればまだわかるのですが、アプリの説明文を見るかぎりではなんと子供の年齢や性別までわかるようになっています。

コアリーの説明画像。子供の年齢や性別がわかるとの記載(画像4枚目)。App Storeより筆者キャプチャ。
コアリーの説明画像。子供の年齢や性別がわかるとの記載(画像4枚目)。App Storeより筆者キャプチャ。

 『コアリー』が悪いわけではありませんが、こうした悪用の恐れに対して運営側は何の対策も取っていないように見えてしまい、その結果、物議をかもすこととなりました。

前澤友作氏「より慎重に進めるべきと判断し、配信を停止しました」

 一連の批判や疑問を受けて、前澤友作氏は28日、マッチングアプリ『コアリー』の配信を停止したと発表しました。

 前澤友作氏は「改めてシンママの皆様に喜んでいただける方法がないのかを再考いたします」、「多くの皆様からご意見をいただけましたことに感謝申し上げます」とTwitterで投稿しています。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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