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「国王死去」誤報で騒然 ノルウェー通信社

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
今年の憲法記念日に王宮から国民に手を振る国王 Photo:Asaki Abumi

26日、ノルウェー最大級の通信社であるNTBが、「国王のハーラル5世が死去」という誤報を各報道機関に送信し、一時騒然となった。

「ノルウェーは悲しみに包まれている。国王ハーラル5世が死去。XX歳。王はXXXX(日付)(自宅にて、病院にてなど) 時間XXX」。

日中12時過ぎ、通信社はこのようなタイトルの記事を掲載した。

その直後、ノルウェー国内で契約する各記者に「王が死去という先ほどのお知らせは取り消します」という連絡が入る。

ノルウェー王室の広報担当者やホーコン皇太子は、現地メディアに王は元気であると答えた(国営放送局NRKVG紙)。

通信社側は、技術的なミスと説明し、謝罪している。

この誤報が流れた際、筆者はノルウェーの記者たちと偶然一緒にいたのだが、「王様はあの年齢(80歳)だから、各社が死去記事を準備しているのは普通だけれども、間違って送信ボタンを押すのは驚きだね」と現地記者は話していた。

Photo&Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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