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何がきっかけで鉄道ファンになった!? 「#私を鉄道ファンに育てた車両」がXでトレンド入り

鉄道乗蔵鉄道ライター
郵便車を連結した急行ニセコ号(写真:Chatama CC BY-SA 3.0)

 鉄道の日の翌日となる2024年10月15日頃からX(旧ツイッター)上では、「#私を鉄道ファンに育てた車両」というハッシュタグのついた投稿が目立ち始め、翌10月16日にはトレンド入りを果たした。ハッシュタグが付けられた投稿には、投稿者が育った地域で身近に走っていた車両の画像を投稿するケースが多いようだ。

 例えば、中央線沿線で育った方であればオレンジ色の201系電車だったり、京阪大津線沿線で育った方であれば京都市営地下鉄とびわ湖浜大津駅付近の道路上の軌道を直通運転している京阪800系であったり、福岡県で育った方であれば415系電車や西鉄電車の画像を投稿するといった具合である。こうしたことから、身近な鉄道をきっかけとして鉄道に興味をもち、そこからいわゆる「沼」にはまり、多くの鉄道知識を習得していったという方も多いはずだ。

 筆者は、鉄道乗蔵のペンネームが示すように、日本全国ほとんどのJR、第三セクター、私鉄路線を乗り潰すほどの無類の鉄道好きであるが、筆者が、幼少期に乗る機会が多かった車両は、一般形車両であればキハ40系や711系電車で、優等列車は14系500番台で運行されていた急行ニセコ号に乗車する機会が多く、ここから鉄道に興味を持ち多くの知識を習得していった。物心がつく前ではあるがおそらくは月に1回程度の頻度で急行ニセコ号に乗車していた記憶が残っている。

 国鉄末期の1986年11月改正で特急北海号とともに姿を消した急行ニセコ号であるが、急行ニセコ号には郵便車と荷物車が連結されていたことが大きな特徴で、青い車体に真っ赤な「〒」マークをあしらった郵便車の存在感は今でも鮮明な記憶に残り続けている。急行ニセコ号は、札幌―函館間を函館本線の山線経由で1日1往復運行されていた。連結されていた郵便車と荷物車は函館から青函連絡船に乗せられ本州方面に直通。国鉄による郵便、荷物輸送の廃止まで、山線経由の優等列車として活躍していた。

イラスト入りテールマークを掲げた急行ニセコ号(写真:spaceaero2 CC BY-SA 3.0)
イラスト入りテールマークを掲げた急行ニセコ号(写真:spaceaero2 CC BY-SA 3.0)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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