柔軟剤を使いすぎると「損する」3つの理由とは?香害を防ぐ正しい使い方と注意点を洗濯研究家が解説
洗濯研究家の平島 利恵です。
柔軟剤は、衣類をふんわりと仕上げ、着心地をよくしたり、静電気を防止したりする便利なアイテムですよね!でも、実は柔軟剤の使いすぎは逆効果になることもあるんです。
今回は、柔軟剤を正しく使う方法と、注意点を詳しく解説します。
柔軟剤を使いすぎると「損する」3つの理由
1.吸水性が低下する
柔軟剤は繊維をコーティングする役割があるため、規定量以上に使うとタオルやスポーツウェアなどの吸水性が低下し、汗や水分を十分に吸わなくなります。
2.洗濯槽の汚れ・黒カビの原因に
柔軟剤はすすぎの段階で投入されるため、洗濯槽に成分が残りやすくなります。余剰成分が長期間蓄積されると、洗濯槽の汚れや黒カビの原因になり、洗濯機自体の性能や清潔さにも悪影響を与えます。
3.香害(こうがい)の原因に
最近問題視されている「香害」とは、柔軟剤や洗剤の強い香りが周囲の人に不快感を与える現象です。香りが強すぎると、頭痛やめまいを引き起こすことも。規定量を守り、必要な時だけ使うことが大切です。
柔軟剤を使うメリットと注意すべきポイント
柔軟剤は、衣類を柔らかくし、静電気を防ぐために便利なアイテムです。しかし、どの衣類にも適しているわけではありません。
次の衣類には、柔軟剤の使用を控えましょう。
- タオルやスポーツウェア
吸水性が低下し、汗や水分をうまく吸水しなくなります。 - 防水加工された衣類
防水ジャケットやレインコートなどの防水機能が低下します。 - 火を扱う作業着や難燃素材
難燃性が損なわれ、作業服や難燃素材の衣類の安全性が低くなることがあります。 - マイクロファイバー製品
ホコリや汚れの吸着力が低下してしまいます。
すすぎは必ず2回以上行いましょう
柔軟剤はすすぎの最後に投入されるため、必ずすすぎを2回以上に設定し、汚れをしっかり落とした衣類に使用します。汚れが残ったまま柔軟剤を使うと、汚れを引き寄せ、衣類やタオルの黒ずみの原因にもなります。
【香害を防ぐ】柔軟剤の適量と使用頻度
柔軟剤の使用量は、パッケージに記載されている規定量をしっかり守ることが大切です。また、毎回使用するのではなく、衣類や季節によって使用頻度を調整することもおすすめです。特に、香りが長続きする柔軟剤を毎回使うと、香りが衣類や洗濯機に蓄積し、次第に香りが強くなってしまうことがあります。
洗濯槽への蓄積を予防するには?
柔軟剤の香りや成分は洗濯槽に残りやすく、これが洗濯槽に汚れやカビを引き起こす原因にもなります。これを防ぐためには、月に一度洗濯槽クリーナーでしっかり掃除し、残った柔軟剤や香料を取り除くことが大切です。これにより、洗濯槽も衣類も清潔に保つことができます。
柔軟剤を使用する際は、適量を守ることが大切です。使いすぎると「香害」や「吸水性の低下」、さらには「洗濯槽の汚れ」といったデメリットが。規定量を守り、洗濯機のメンテナンスも行うことで、もっと清潔で快適に洗濯をしましょう!