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最新iPhone発表直前のリーク情報でイベントが台無しに? iOS 11 GMから分かったこととは

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
2016年に発表されたiPhone 7とiPhone 7 Plus(筆者撮影)

巨大ハリケーンIrmaがフロリダ半島を襲った週末、Apple系のメディアは騒然となりました。Appleが準備しているiPhone・iPad向けの最新版iOS 11の最終版(Golden Master、GM)と見られるバージョンが流出し、開発者によってその解析が行われたからです。

米国時間では明日、9月12日午前10時から、Appleはスペシャルイベントを開催しようとしており、そこで初めて明らかにされるはずだった情報が数多く暴かれてしまったからです。

Apple系のメディア、9to5Mac(https://9to5mac.com/)と、アプリ開発者Steve Troughton-Smith氏とGuilherme Rambo氏によって、iOS 11 GMの解析が行われ、様々な情報が明らかになってしまいました。

iOS 11 GMには、有機ELディスプレイが搭載されるiPhone X、これまでの後継モデルとなるiPhone 8、iPhone 8 Plusのハードウェアのための機能や、それらの仕様を見つけることができたたそうです。

また、AirPodsやHomePod、Apple Watchなどのアクセサリをセットアップする際、画面に製品画像が表示されわかりやすくガイドしてくれますが、そうした画像も、新製品の登場のヒントになったそうです。

これまで、iPhone関連の噂で盛り上がってきた節があるテック業界。筆者も含め、メディア側も、Appleの話題の注目度の高さや、多くの人々が新しいテクノロジーに触れる機会を提供していることから、その未来像やライフスタイルの将来を想像する上で、非常に良いヒントを与えてくれていました。

ただ、今回のリークについては、「イベントを台無しにする意図」を感じるとの批判も出ています。Daring FireballのAppleブロガーのJohn Gruber氏は、「従業員が悪意を持って、故意に流出させた」と指摘しています(https://daringfireball.net/linked/2017/09/10/bbc-confirmation)。

後述する情報のように、ここまで詳細に明らかになると、それらがどのように紹介されるのか、デモでの動作の様子を確認する、といった見方にどうしてもなってしまいます。

また、iOS 11 GMで明らかにならない情報、例えばiPhoneや各製品の価格や、iPhone Xの発売タイミング、Suicaがグローバル対応するかどうか、iPhoneの充電電圧、iTunesストアの刷新などと、実際にiPhoneを手に取ってみたときの感想に、注目が移っていくことになるでしょう。

取材する身としても、楽しみが半減してしまうリークだった、と指摘せざるを得ません。

それでも、Apple Park初のイベントということもあり、見所が残されている、とポジティブにとらえて取材したいと思っています。

iOS 11 GMから明らかになったとされる情報

残念なリークだった、という印象が強い今回の情報ですが、出てきてしまった情報ということで、以下にリストしておきます。リストまで空白が開けてありますので、楽しみを取っておきたい、という方は以下のページのスクロールを止めて、9月13日の深夜2時のストリーミングに臨むとよいのではないでしょうか。

 

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ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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