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反抗する子どもには原因があった!保育士が教える「子どもを納得させる会話術」

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は子どもが大人に対して反抗する原因とその解決方法についてお話ししていきたいと思います。

子どもに伝えるのは難しい

「ちゃんと〇〇しなさいっ!」

「イヤだ!!」

親ならば、誰もが1度は子どもに反抗される経験をしたことがあるのではないでしょうか。

"立派な子に育ってほしい"という切実な思いから話をしているのに、どうしてこうも思いが届かないのか。

そんな腑に落ちない思いをしている方は多いことと思います。

2歳頃からイヤイヤ期が始まり、4歳頃には第一次反抗期と呼ばれるような難しい時期も越えていかなくてはなりません。

このような時期は、子どもとどう関われば良いのか分からなくなりやすいものです。

ところが、子どもが反抗する原因は実は"大人のある言動"にあったのです。

その原因さえ知っていれば、「いい加減に聞きなさい!」と怒ったり、「どうすれば真剣に聞いてくれるかしら」と悩んだりすることもなくなりますよ。

一体どのように子どもたちと関わっていけば良いのでしょうか。

やってみよう!

子どもが大人に反抗しなくなる会話術。

それは、相手のことを評価するのではなく、自分の思いを伝えることです。

例えば、食事中に膝を立ててご飯を食べていたとしましょう。

そんな時、多くの方は「そんな座り方はお行儀が悪いでしょ。真っ直ぐに座りなさい」と話しかけることと思います。

しかし、これでは「あなたはお行儀の悪い子だ」と相手のことを評価していることになります。

そこで、こんな伝え方をしてみてはどうでしょうか?

「そういうお行儀の悪い座り方をするのはやめてほしいな」
「そんな座り方で食べてもらいたくないよ」

いかがでしょうか。

この場合、相手を評価しているのではなく、相手の行動から感じた自分の思いを伝えていることになります。

このように、自分の意見を中心としたコミュニケーション方法をとることで、子どもたちは反感を持ちにくくなるのです。

評価することは良くない?

一体なぜ、相手の評価ではなく自分の思いを伝えることで、反感を持ちにくくなるのでしょうか。

それにはある理由があります。

先ほどのように「あなたはお行儀の悪い子だ」と子どものことを評価したとしましょう。

するとそれは、子ども自身を否定していることになってしまうのです。

もちろん、私たち大人はそんなつもりでは話していません。

しかし、話を聞いている子どもたちはそのように受け止めてしまうのです。

すると結果として、
「あなたに何が分かるんだ」
「そんな言い方はしないでほしかった」

という思いを伝えるために、言われたことに対して反抗的な態度をとるのです。

ところが、相手の行動から感じた自分の思いを伝えることは、子ども自身を否定するような意味合いにはなりません。

「私はやめてほしい」
「私はそういうやり方は好きじゃない」

このようなコミュニケーション方法は、子どもがどのように行動するかを選択する1つの判断材料となります。

つまり、一方的な押し付けではなくなるのです。

すると、子どもの方も冷静に考えることができますし、あえて"反抗する"という手段を取る必要がなくなるのです。

アドバイスも同じように!

相手を評価しないというコミュニケーション方法は、子どもを注意する時に限ったことではありません。

前向きな話をする時にも使えるのです。

例えば、アドバイスをしたいと思った時にこんな言い方になってしまっていませんか?

「そんなやり方じゃ上手くいかないでしょ?もっとこうしないと!」

これでは先ほどの例と同じように、「あなたのやり方はダメね」と評価しているのと同じです。

このような場合、「私だったらこうするけど、どう?この方が簡単だと思わない?」などのような言い方に変えることで、自分の思いとして伝えることができるでしょう。

まとめ

今回は子どもが大人に対して反抗する原因とその解決方法についてお話ししました。

子どもが大人に反抗して見せるのは、
「あなたに何が分かるんだ」
「そんな言い方をしないでほしかった」

などのような思いを伝えるための手段であることがほとんどです。

相手のことを評価するのではなく、自分の思いを伝えるというコミュニケーション方法をとることで、子どもが無意味に反抗することはなくなっていくでしょう。

そのためには、
「〇〇したらダメでしょ」ではなく、

「私は〇〇するのはやめてほしい」
「私はそういうやり方は好きじゃない」

などのような伝え方をするのが良いです。

そうすることで、子どもがどのように行動するかを選択する1つの判断材料として受け止めてくれることでしょう。

子どもの反抗は、自分の思いを伝えようとするコミュニケーション手段の1つであるため、決して悪いことではありません。

しかし、大人の伝え方1つで子どもの反応は全く変わってしまうものです。

子どもの反抗する姿に困っている方は、ぜひ試してみてくださいね。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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