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「すぐ泣く子」「すぐ怒る子」を一瞬で止める魔法の言葉!子どもが笑顔になる驚きの方法を現役保育士が解説

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。

Q:年長になった息子ですが、感情の起伏が激しく、事あるごとにすぐ泣いたり怒ったりします。保育園の担任からは「そんなことをするのは恥ずかしいと教えては?」とアドバイスをもらいましたが、話をしても理解している様子がありません。どうすれば良いのでしょうか?

子どもが泣いたり怒ったりするのは当たり前のこと。
しかし、事あるごとに毎回騒がれては私たち親も疲れ切ってしまうのは当然のことです。
こんな時、なんとか簡単に子どもの気持ちを切り替える方法はないのでしょうか?
また、どうすれば子どもが自分のやっていることを理解することができるのでしょうか?
今回はこちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。

これで解決!

そんな悩みを解決するには、「〇〇みたいになっているよ」と子どもの泣いたり怒ったりする姿をテレビやアニメなどのキャラクターに例えて教えてあげると良いでしょう。
例えば、「ドラえもん」というアニメに出てくる「ジャイアン」はちょっとしたことですぐに怒るキャラクターです。
これを例に以下のやり取りを見てみます。

子「今日は疲れたから1人で着替えられないの!早くママがやって!」
母「えー?いつもは1人でやってるでしょ?」
子「でも今日はできないの!早くやってくれないと怒るよ!?」
母「あっ!ジャイアンみたいになっているよ?」
子「違う!ジャイアンじゃない!」
母「違うの?それならもう少し優しく言わないと・・・」
子「今日は疲れたから手伝って??」

一見すると子どもをバカにしているようにも見えますが、なぜこのような方法が効果的なのでしょうか。
それは、子どもがよく知る身近なキャラクターを例に挙げることで、子どもが自分のやっていることを客観的に捉えることができるからです。

例えば、保育園では絵本や紙芝居をよく読みます。
これらには、
・想像力が育つ
・言語力が高まる
・感情が豊かになる

などといった良さもありますが、一方で客観的に物事を見ることができるというメリットも存在します。

「嘘をついてばかりいたら大変なことになってしまった」
「友達に意地悪なことをしていたら、誰も遊んでくれなくなってしまった」

というように、主人公が失敗する様子を第三者視点から観察できるような内容のものも少なくありません。
実際には良くないことだと分かっていても、自分のこととなってしまうと、カッとなったり素直に聞けなかったりしてしまうもの。
そんな場面で、少し冷静に話を聞き入れられるようにするポイントが第三者視点なのです。
こういった理由から、「〇〇みたいになっているよ」という声かけは、子どもが自分の行動を考え直すヒントになると言えるでしょう。

例え話はどんどん使おう!

子どもたちに「〇〇みたいになっているよ」と話すことは、例え話や連想ゲームと繋がってくるところ。
そして、子どもが泣いたり怒ったりする場面に限らず、いつもそういった会話を楽しんでほしいというのが正直なところです。
一体なぜでしょうか。
それは、例え話や連想ゲームといった比喩を使った表現は、子どもの非認知能力の育成に大きく関わってくるからです。
比喩表現というのは、頭の中の知識同士を結びつけながら自分の考えをより良い形で表現すること。
非認知能力とは、学校のテストのように数値化することのできないこういった力のことを指していて、これは単に勉強ができたり知識が豊富だったりすることとは違う力なのです。
下記の記事で詳しく解説しているので、気になった方はそちらからご覧いただけたらと思います。

いかがでしょうか?
泣いたり怒ったりすることも子どもなりの表現の1つですが、それを客観的に捉えることで、少しでも落ち着いて話せるようになれば嬉しく思います。
良かったらぜひ試してみてくださいね。
その他、育児や保育園などの子どもに関する質問はぽん先生の質問フォームより募集中です!

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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