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おもちゃが片付けられない子の共通点4つ!「遊ばないで片付けができるようになる方法」を現役保育士が解説

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。

Q:もうすぐ5歳になるのにおもちゃの片付けができません。片付けの途中ですぐにまた遊び始めてしまいます。片付けができるようになる方法を教えてほしいです。

皆さんは子どもがおもちゃをなかなか片付けなくて困った経験はありますか?

・何度言っても片付けない。
・片付け始めたと思ったらまた遊び始める
・片付けたと思ったらぐちゃぐちゃ

部屋が散らかっていると、それだけでイライラの原因になってしまいますよね。
こんな時、私たちは子どもとどのように関わっていけば良いのでしょうか。
また、どのように話せばきれいに片付けてくれるのでしょうか。
今回はこちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。

これで解決!

片付けができない子には4つの共通点があります。
それぞれの解決方法と一緒にご紹介していきましょう。

1 何から片付けて良いか分からない

遊びに夢中になっている子どもたちは、片付けをしないまま次のおもちゃで遊び始めてしまうもの。
そのため、片付ける頃にはありとあらゆるおもちゃが散乱していて、何から手を付けて良いのか分からないというケースも少なくありません。
この場合、「まずはここにある積み木をこの箱に入れていこうか」というように、どのおもちゃから片付けるのかを具体的に伝えるようにしましょう。

2 どこに片付けるのか分からない

せっかくやる気が出ても、どこへおもちゃを片付けるのかが分からないと片付けは進みません。
保育園のおもちゃ棚などを見ていただくと分かりますが、多くの場合は写真が貼られています。
これによって、どのおもちゃをどこにどのように片付けたら良いかが一瞬で分かるようになっているのです。
しかし、これを家庭でするのは大変だと思います。
そういった方は、100円ショップなどで売られている丸シールをおもちゃ箱に貼ってみるのがオススメです。
これなら写真を貼ることと比べると、一気にハードルが下がりますね。

「赤いシールは積み木ね」
「青いシールはお人形だよ」

というように話しておけば、覚えるまでに多少時間がかかったとしても、何も目印がないよりは片付ける場所が分かりやすいでしょう。
絵が得意な方であれば、大きめの名前シールにおもちゃの絵を簡単に描いてみても良いと思います。

3 おもちゃが多すぎる

おもちゃが多すぎる場合も注意が必要です。
特に細々したものが多いと、片付け始めるまでのハードルが一気に高くなってしまいます。
部屋を整理整頓する1つのコツとして、子どもが見える場所に置くおもちゃは5〜6種類くらいにしておくと良いでしょう。
それ以外のものは引き出しやクローゼットなどに入れておくようにして、必要に応じて出し入れするのがオススメです。
このようにする場合、子どもの興味や関心は常に変わり続けるため、1ヶ月に1回程度おもちゃを入れ替えてみると良いかもしれません。

4 親が近くにいない

片付けをしていて分からないことや困ったことがあった時に、すぐに大人に聞くことができる環境は非常に重要です。
大人のように分からないことを最後に回すことも当然できるはずはなく、分からないことがあればその時点で集中力は切れてしまいます。
また、片付ける姿をしっかり見てあげることで、「頑張っている姿を見てくれている」と子どものやる気を引き上げることにも繋がります。
とにかく、片付けを手伝わなくても大人がすぐ近くにいるということは、子どもたちがおもちゃを片付ける上で大きなモチベーションとなるのです。

子ども1人で片付けはかなり難しい 

ここまで説明してきましたが、子どもたちにとっておもちゃの片付けは簡単なことではありません。
例えば、「ママは上で洗濯物を干してくるから、この部屋を片付けておいてね」と子どもに声をかけたとしましょう。
皆さんは、どのくらいの年齢になれば話した通りに片付けができるようになると思いますか?
早い子だと年長くらいでできると思いますが、小学校の低学年になってようやくできるようになってきたというケースも少なくありません。
それは親が見ていない場面で片付けをするためには、自分自身で気持ちを切り替える必要があるからです。
私たち大人も目の前にスマホが置いてあれば、他にやらないといけないことがあるのについスマホに手を伸ばしてしまったという経験が、ほとんどの方にあると思います。
これをスマホに一切触らないで作業を進めようと思うと、かなりの意気込んで行う必要がありますよね。
それと同じように、目の前におもちゃがあるにもかかわらず、「もう遊ぶ時間は終わったから」と自分で区切りを付けないといけないことから、子どもが1人で片付けを行うことは非常に難しいことだと言えるでしょう。

いかがですか?
片付けがなかなかできないからといって、就学前の段階でそれを心配する必要はないのではないでしょうか。
それよりも、片付けが難しいことだと私たち大人が知った上で、子どもたちの様子に合わせて「やってみよう!」と思える環境を整えていけたら良いと思います。

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保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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