大谷翔平の後ろを打った3人は改名すべき!? 先制のチャンスを逃し、合わせて10打数0安打
3月30日、開幕を迎えたロサンゼルス・エンジェルスのスターティング・ラインナップには、テイラー・ウォード、マイク・トラウト、大谷翔平に続き、アンソニー・レンドーン、ハンター・レンフロー、ルイス・レンヒーフォが並んだ。
4~6番のラストネームの綴りは、Rendon、Renfroe、Rengifo。最初の3文字は、いずれも「Ren」だ。
エンジェルスのシニア・コミュニケーションズ・マネージャー、マット・バーチによると、ラストネームの最初の3文字が同じ3人がスターティング・ラインナップに続けて並んだのは、エンジェルスでは初めて。同じことがメジャーリーグで起きたのは、2015年7月20日のデトロイト・タイガース、ビクター・マルティネス(Martinez)、J.D.マルティネス(Martinez)、ジェフリー・マルテ(Marte)以来だという。
こちらも、打順は4~6番。「Mar」だけでなく、4文字目も含めた「Mart」が共通する。その2人目は、現在、ロサンゼルス・ドジャースに在籍している。3人目は、2019~22年に阪神タイガースでプレーした。
8年前の試合で、タイガースは勝利を収めた。一方、エンジェルスは、1対2で敗れた。「Ren」から始まる3人のうち、レンドーンとレンヒーフォは四球で1度ずつ出塁し、レンフローはライトでミラクル・キャッチを披露したものの、レン打ならぬ連打どころか、ヒットすらなく、合わせて10打数0安打に終わった。
また、エンジェルスは、チーム全体で長打なしの5安打だったので、全般にあまり打てなかった――マルチ・ヒット(複数安打)は、2安打を記録した8番のジオ・アーシェラだけ――ものの、3人の「Ren」は、先制点を挙げる絶好の機会を逃した。4回表、トラウトの四球と大谷のシングル・ヒットで無死一、二塁となったところから、3人続けて討ち取られた。進塁させることもできなかった。
もしかすると、ラストネームの2文字目が「e」ではなく「u」であれば、結果は違っていたかもしれない。その場合、最初の3文字は、得点を意味する「Run」となる。
数年前、ニューヨーク・ヤンキースは、「ノー・ランズDMC」Tシャツを販売した。これは、デリン・ベタンセス、アンドルー・ミラー、アロルディス・チャップマン(現カンザスシティ・ロイヤルズ)のイニシャルを、ヒップホップ・グループのRun-D.M.C.にかけている。得点(Run)を与えないブルペンの3人、D(デリン)とM(ミラー)とC(チャップマン)ということだ。
なお、こちらは半世紀以上も前のことだが、オークランド・アスレティックスのバイダ・ブルーは、オーナーのチャーリー・O・フィンリーに、名前を「トゥルー・ブルー」に変更すれば2000ドルを支払うと持ちかけられ、それを断っている。