地下セラーに大興奮!秋のお出かけで迷ったら必ず行きたいワイナリー「ルミエールワイナリー」
※お酒は20歳になってから
秋の時期に絶対行きたい 山梨のワイナリー
これから涼しくなるにつれて絶対行きたいのがワイナリー。8月終わりから10月頭にかけてはブドウの収穫時期に当たり、ワインの醸造が収穫後に随時行われます。各ワイナリーではちょうど今の時期にブドウが見ごろになっています。
さて、そんな時に「せっかく行くなら、満足できるワイナリー」を狙いたいところ。そんなワイナリーをワインマニアである筆者が教えてしまいます。
マニアが選ぶのはここ!山梨県笛吹市「ルミエールワイナリー」
今回おすすめしたいのは山梨県笛吹市にあるルミエールワイナリー。
創業は1885年と創業100年をゆうに超える、日本でも著名なワイナリーの一つです。
白ワインの「光 甲州(ひかりこうしゅう)」が有名
ワイナリー価格で3,850円ほどの白ワインですが、過去にはワイン漫画「神の雫」でも取りあげられ一躍ブレイクした銘柄。日本の固有品種であるブドウ品種「甲州」を原料として造られた素晴らしい白ワインです。
※ルミエールワイナリーの自社農園のブドウだけを使ったワインを「光」シリーズとして醸造。「光 甲州 2018」は、世界最大級のワインコンクールDecanter World Wine Awards 2021 ではプラチナ賞を受賞しています。
そんなワインを造るルミエールワイナリーに行くなら、ワイナリー見学がものすごく良かったのでご紹介です。(※ワイナリー見学は事前予約制です。とても簡単な方法なので、やり方は最後に)
自社のブドウ畑・醸造設備・地下セラーが 一貫してみられる
意外と見落としがちなのですが「ワイナリー」には、必ずしもワイナリー敷地内にブドウがなっているとは限りません。
というのも、社外の契約農園からブドウを「買う(仕入れる)」ケースがあるからです。ワイナリーで「醸造(ワインにすること)」のみ行うワイナリーはたくさんあります。
山梨のルミエールワイナリーは、自社農園を有しており、ワイナリー敷地内にしっかりとブドウがなっている「我々のイメージ通りのワイナリー」です。ルミエールワイナリーは、降矢家というブドウ農家かつ大地主が持っていた観光農園を前身として誕生したワイナリーです。そのため自社敷地内に立派なブドウ農園を有しているのです。
目の前に広がる「甲州」と「メルロー」の品種
ルミエールワイナリーのワイナリー見学では、ブドウの収穫時期までであれば、日本を代表するブドウ品種「甲州」と、欧州ではメジャーな栽培種である「メルロー」などを見ることができます。見学コース外にも実は多数のブドウ品種が植えられているのですが、現在はそちらの案内はお休みしているようです。
ワイナリー見学の中では、甲州種、メルロー種、それぞれのブドウが種類によって収穫時期が異なる点や、栽培方法の違いまで教えてくれます。そしてもちろん、ブドウがまだ収穫前であれば臨場感あるブドウの状態を間近で見ることができます。
醸造設備の見学もできる
ワインのタンクが並ぶ醸造棟も見せてくれてスケールの大きさがわかります。
奥に見える大きなタンクではおよそ1万本程度のワインの生産が可能のようです。 平日は、窓の外から瓶詰め作業が行われている様子を見ることができるそう。
(日曜・祝日は、瓶詰め作業は原則お休みとのこと)
文化財にも認定された「石蔵発酵槽(いしぐら はっこうそう)」
ルミエールワイナリーの見どころの一つがこれ。
国の登録有形文化財に認定された「石蔵発酵槽」です。
ワインは、甘いブドウの果汁が「発酵」することでワインになります。
その発酵の工程で古い時代に使われていたのが石蔵発酵槽。現在は、近代的なタンクが発展したため、そちらに置き換えられていますが、ルミエールワイナリーでは、現在もこの石蔵発酵槽を使って実際にワインを造り、販売までしています。
そのワインが石蔵和飲(いしぐらわいん)
ワイナリー見学でこの石蔵発酵槽の仕組みを解説してくれるのですが、近代のタンクで機能として備わっている温度調整機能を、発酵槽の近くを走る冷たい地下水で代用していたりと、非常に合理的なシステムです。ワイナリー見学ではぜひわからないことを積極的に質問してみましょう。
お待ちかねの地下セラー
いかにもワイナリーにきた!という気持ちにさせてくれるのがこの地下セラー。
前述の石蔵発酵槽で仕上がったワインを、その昔は、この地下セラーのコンクリートの壁の一区画ごとタンクにしてワインの貯蔵もしていたそうです。現在は、木樽を置くスペースに。ここでもワインが木樽で発酵する様子を見ることができます。
このセクションがワイナリー見学の目玉。盛り上がること間違いなし。とても幻想的で、ワイナリーに来てよかった!!と感じることができるでしょう。
ワインの試飲ももちろんできる
やはりワイナリーと言えば「試飲ができる」のがうれしいところ。
ルミエールワイナリーでは、実際にワイングラスを用いて、それぞれが有料試飲ができます。
憧れの高額ワインや、ワイナリーの名物銘柄も
ワイナリーでは、ボトルの販売価格に応じて、100円~400円/ 20ml 回の試飲ができます。
20mlだけですと、かなり少量に感じますが、ぜひ飲み比べを試してみましょう。20ml×5種=100ml程度試すとほぼレストランで出るワイングラス1杯量に相当します。
ワインの銘柄の中には、希少な1万円クラスのワインが試せるときも。全種類飲んでも2千円台で収まるはずです。
ワインマニアがおすすめする銘柄
さて、そんなルミエールワイナリーでおすすめしたいワイン銘柄です
ワイン初心者であればコレ
・GABU(赤ワイン・ライトボディ)1,870円
ルミエールワイナリーの中では比較的リーズナブルな価格帯のワインですが、渋みが少ないブドウ品種を用いており、ワイン名の通り気軽に飲める赤ワイン。ワイン初心者の方にお勧めしたい1本。
・プレステージクラス ミルズ(白ワイン・甘口)3,080円
バラやライチのような香りがするすっきりとした甘口。個人的にも凄く好きなワインの一つでおすすめです。
ワインがお好きな方なら
・光 甲州 / ひかり こうしゅう(白ワイン・辛口) 3,850円
辛口の白ワインで少し木樽の香りがあり、とても本格派。この銘柄はやはりおすすめです。
ワイナリー見学は?
ワイナリー見学は連日14時から開催。
ただし、事前予約制の為注意が必要です。前日の15時までにTELにて2名~受付をしてくれます。費用は700円/名ですので、まずは電話で聞いてみましょう。
アクセスは?
勝沼ぶどう郷駅からタクシーで10分程度です。
近隣にワイナリーがたくさんありますので、AM~お昼ぐらいまで複数件ワイナリーをめぐり、締めにルミエールワイナリーに行くというのが良いコースです。
いかがだったでしょうか?ワイナリーの見学ができて、試飲も大満足。
絶対に行きたいワイナリーの一つです。
ルミエールワイナリー
山梨県笛吹市一宮町南野呂624
TEL : 0553-47-0207
営業時間 9:30〜17:30
※試飲受付は、16:30まで
定休日 年末年始