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阪神タイガースの契約更改 第2弾は秋季キャンプの宿舎で一気に12人!

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
15日に契約を更改した中で増額の2人。伊藤和投手(左)と植田選手(右)です。

 阪神タイガースの契約更改交渉が11月8日に始まり、この日と翌9日で計7選手が揃ってサインをしました。これが第1弾、鳴尾浜に残って秋季練習中の面々です。その模様はこちらでご覧ください。→<阪神タイガースの契約更改がスタート 第1弾は鳴尾浜にて>

 そして第2弾は、高知県安芸市で行われている秋季キャンプに参加中の選手たちが、そのキャンプ宿舎で交渉をするもの。例年通りキャンプ休日の15日、ことしも一気に12人が契約を更改しました。あとはキャンプ終了後に球団事務所で何日かに分けて行われ、1人ずつの交渉時間も徐々に長くなっていきます。それにつれて金額も大きくなっていくわけですね。

 その前に、きょう16日の夕方、鳴尾浜で歳内宏明投手(24)と横田慎太郎選手(22)が育成選手契約の交渉を行い、合意に達しました。背番号はまだ決まっていません。取材に応じた2選手の話は次の記事でご紹介しますので、しばしお待ちください。

 では、きのう15日に契約更改した12人のコメントを、今季の成績と合わせて書きます。500→550の数字は今季→来季の年俸で、単位は万円。金額は、明言してくれた選手以外は推定です。とはいっても元の額が推定なので、合っているのは増減の数字だけってことですけどね。

初めての契約更改は少し緊張

 【才木浩人投手】1年目 600→600

 ★1軍 2試合 0勝0敗 2回2/3 防御率0.00

 ★ファーム 14試合 1勝5敗 55回1/3 防御率4.88

       安打57(本塁打8) 三振50 四死球26

 サインは?「しました」。金額の増減は?「前といっしょです」。初めての契約更改はどうだった?「ちょっと最初は緊張して(笑)、慣れない感じだったんですけど。まあまあ、すんなりいけたのでよかったです」。前もって先輩にもリサーチしていたのかと尋ねたら「はい、一応聞いていました!」とのこと。さすが。

これは5月下旬の鳴尾浜。社会人との交流試合で“初先発”した才木投手です。
これは5月下旬の鳴尾浜。社会人との交流試合で“初先発”した才木投手です。

 球団からの話は?「体作りを頑張ってもらって、来年また1軍でしっかり投げられるようにと。お願いします、と言われました」。最後に1軍で登板したことについて。「すごくいい経験をさせてもらいました。最後に1軍で2試合投げさせてもらったので来年につながると思いますし、課題もわかっているので次に向けてしっかりやっていこうと思っています」

 課題は真っすぐ?変化球?「もちろん真っすぐは自分の持ち味というか長所の部分でもあると思っているので、それはもっと伸ばしていきながら、変化球も並行して上げていけるように」。来年、1軍での先発を目標に?「もちろんローテーションに入れるよう、そこをまず1つの目標として頑張ります!」

1試合ながら経験が生きる1軍登板

 【福永春吾投手】1年目 680→680

 ★1軍 1試合 0勝0敗 4回 防御率11.25

 ★ファーム 29試合 5勝5敗 72回2/3 防御率3.47

       安打73(本塁打1) 三振54 四死球37

 サインは?「サインしました」。金額は?「いっしょで。はい」。どんな話があった?「来季に向けて、やっぱり1軍で活躍しないと上がっていかないということなので、来季は上で投げられるように残りのキャンプとオフも、しっかり過ごしたいと思います」

フェニックスリーグでの福永投手。自身2年ぶりの宮崎で、しっかり手応えをつかんできたようですね。
フェニックスリーグでの福永投手。自身2年ぶりの宮崎で、しっかり手応えをつかんできたようですね。

 1軍で1試合投げた後、次のチャンスがなかなか来なかった。振り返って悔しいルーキーイヤー?「悔しい…うーん。でもシーズンの後半へ向かうにつれて自分の形ができてきたというか、フェニックスリーグでも最後にいい形で、収穫や手応えがあったかなと思うので、それをしっかり続けていきたいなと思います」

 どんな手応えを?「フォームよりもボールの質というか、変化球の精度とかですね。自分の思ったところに投げられて、バッターの反応も“真っすぐが走っているんだな”というのをすごく感じられた。そういうボールをどんどん増やしていければ、ベースの中で勝負しできるんじゃないかなと」

 1軍の1試合、その経験は生きている?「もちろん大きく自分の中で、野球というもの、ピッチングというものに影響していると思います」。来年また同じ相手、広島に成長した姿を見せたい?「そうですね。広島のみならず、他の球団でもしっかり投げて抑えられるように頑張っていきたいです」

自分に足りないものがわかった1軍

 【竹安大知投手】2年目 840→840

 ★1軍 1試合 1勝0敗 1回 防御率0.00

 ★ファーム 20試合 5勝4敗 78回1/3 防御率2.76

       安打71(本塁打4) 三振53 四死球26

 

 サインはしましたか?「はい」。金額は?「変わらず、です」。ちょっと上がるかも?と思いましたけど。「1試合しか投げてないんで…」。球団からは?「ことしは肩が悪いところからのスタートでしたが、2軍だったけど1年間投げられて、順調にステップアップできたんじゃないかという話でした」。それは来年へつながる自信に。「そうですね。やっぱりケガをしなかったっていうのは自分の中で大きいですね」

ことし7月21日、甲子園でのウエスタン・ソフトバンク戦で“プロ初勝利”を挙げた竹安投手です。
ことし7月21日、甲子園でのウエスタン・ソフトバンク戦で“プロ初勝利”を挙げた竹安投手です。

 1軍で投げて得たものは?「1軍のレベルの高さを肌で感じたりだとか、試合前の準備でも1分1秒の過ごし方が本当に試合のための、結果を残すためのもので。そういう過ごし方ってのが、すごく刺激になりましたし、自分もこういうふうにならないといけないなと感じた。それをキャンプとか、今後もやっていきたいです」

 1つ勝ったことも大きい?「先発だったらまたちょっと違うんでしょうけど中継ぎで、どちらかというと野手だったり、後ろで投げたピッチャーの方につけてもらった勝ちなので、運がよかったというか」

 このキャンプは順調のようで、次の目標として先発ローテーション入りというのもある?「目指している部分ではあるんですけど、まだまだ自分の課題や足りないところが、周りの先発ローテーションを狙っているピッチャーに比べてかなり多いので…。そういうところをしっかり詰めていかないと、そこには辿り着けない。まずそういうところをしっかり」。先発で勝ちたい?「そうですね。それはすごくありますね」

自分だけの“色”で競争に勝ちたい

 【長坂拳弥選手】1年目 720→720

 ★1軍 1試合 打席なし

 ★ファーム 71試合 150打数26安打15打点 打率.173

       本塁打1 盗塁0 三振44 四球11

 サインは?「しました」。金額は?「現状維持です」。話を聞いて「まず、1軍で活躍してなんぼの世界だと言われたので、来シーズンは1軍で活躍できるように頑張りたいと思いました」とのこと。

長坂選手はキャンプが終わると台湾へ。ウインターリーグでまた経験を積んできます。
長坂選手はキャンプが終わると台湾へ。ウインターリーグでまた経験を積んできます。

 でも今季、最後は1軍にも昇格しましたね。そんな1年を振り返って。「何もうまくいかなかったというか、何もできなかったなっていうシーズンだったんですけど、最後ああやって呼んでいただいて1軍の試合を経験できたのはよかったと思います」。そして「1軍の試合ではやっぱり1球1球の緊張感がファームの試合とは違ったので、その緊張感をフェニックスでも持ってプレーした」そうです。

 今キャンプでは平野1軍打撃コーチにバッティング指導を受けている長坂選手。「ボールの内側を打つっていうのはバッティングの基本なので、前から聞いていたことではあったんですけど、意識していてもそれができていない。もっと強く意識しないといけないと思います」

 1軍のキャッチャー争いも熾烈ですね。「他のキャッチャーの方とは違う色を出して、競争に勝てるようにしたい」

自身の焦りに結果がついてこなかった1年

 【板山祐太郎選手】2年目 900→850

 ★1軍 3試合 3打数0安打0打点 打率.000

 ★ファーム 98試合 307打数62安打26打点 打率.202

       本塁打3 盗塁2(失敗1) 三振73 四球26

 サインは?「しました」。金額の増減は?「減ですね、もちろん」。どれくらい?「ほんのちょっとだけですね。思ったよりは。ほんの少しだけでした」

シーズン中の野球教室での板山選手です。ことし減った分は来年、取り返しましょう!
シーズン中の野球教室での板山選手です。ことし減った分は来年、取り返しましょう!

 外野も内野も守って、その分ライバルも多く、ポジション争いの激しい1年だった。悔しい思いも?「去年の秋と、ことしの沖縄キャンプに連れていってもらって、自分でもすごい手応えがあった中で、結果がそれに伴ってこなかった。2軍に落とされて、またすぐ上がりたいっていう気持ちと結果が…」

 「自分のスタイルというかバッティングを、見失った部分もあって、気持ちの焦りと結果が伴わずに1年来てしまったという感じでした。このキャンプで、自分はこういう道でいくんだとハッキリさせて、このオフはしっかりやっていきたいです」

 その手がかり、きっかけは大分つかめている?「そうですね。やっぱり僕はシーズン20発も30発も打つバッターではないので、今は平野コーチと一緒に練習していますけど、広角にヒットを打っていかないといけないと思っています。そのヒントをつかみかけているというか、自分の中で手応えがあるので継続していきたい」

“来年こそは”の言葉に応えることが使命

 【陽川尚将選手】4年目 900→850

 ★1軍 12試合 18打数3安打1打点 打率.167 (本塁打1)

 ★ファーム 105試合 391打数110安打91打点 打率.281

       本塁打21 盗塁3(失敗4) 三振125 四球54

 サインはしました?「はい」。金額…と言いかけたら「マイナスです」と先に。どれくらい?「ちょっとです」。球団からは?「“来年こそ”は期待しています、と」。ファームのタイトルはもう要らないと?「はい。1軍でそれを出してくれと言われました」

フェニックスリーグで練習中の陽川選手。“壁を1つ越えた”姿を来季、期待しています!
フェニックスリーグで練習中の陽川選手。“壁を1つ越えた”姿を来季、期待しています!

 今季は外野を守ることも多く、難しさを感じたシーズンだった?「そうですね。外野の難しさは感じましたが、できたら出場機会も増えると思うので。それは言われたことをやっていきたいと思っています」

 バッティングでは1軍の場合、代打で出て1打席か2打席ということも多く、そこからチャンスを広げるためには1球で仕留めることも必要ですね。この秋季キャンプは3戦連続でホームランなど、手応えもあるのでは?「まあ手応えっていうか、ずっと自分が課題にしてきたことなので。それはキャンプが終わっても12月、1月と意識を継続してやっていきたいです」

安芸で爪あとを残して帰りたい

 【緒方凌介選手】5年目 800→750

 ★1軍 なし

 ★ファーム 105試合 270打数66安打28打点 打率.244

       本塁打3 盗塁7(失敗7) 三振65 四球27

 サインはしましたか?「はい」。金額は?「当然もう、ダウンです」。結構下がった?「いや、まあ…まだ優しさがあるかなという感じです」。どういう話が?「ことし1軍に一度も上がっていないですし、来年は6年目なので最後というくらいの気持ちで、とにかく頑張ってくれと。いいものはあるから、それが生かせるように頑張ってくれという激励をいただきました」

1軍出場なしに終わった5年目のシーズン。巻き返しを誓う緒方選手でした。
1軍出場なしに終わった5年目のシーズン。巻き返しを誓う緒方選手でした。

 キャンプでの課題は消化できている?「しっかりやりたいことってのはできているんですけど、もう課題がどうこうと言える年齢でも立場でもないかと。とにかく今ここに来ている他の選手よりもやらないと、アピールしないと厳しい立場なのに、そういった点ではまだまだなので、もっともっと。あと1クールで実戦1試合、残り日数も少ないですけど、一日一日を大事にして」

 「とにかく爪あとを残せるようにやっていきたいです!」

来年はケガなく、ずっと1軍で!

 【島本浩也投手】7年目 1100→950

 ★1軍 なし

 ★ファーム 27試合 3勝4敗 73回2/3 防御率1.59

       安打49(本塁打3) 三振64 四死球16

 サインは?「しました」。結果は?「ダウンです」。どれくらい?「150万、ダウンです」。結構下がりましたね…。3年ぶりに、しかも支配下登録されて初めて1軍登板なしだったことが大きいでしょう。球団からは何と?「ファームではいい成績を残していたけど、最後にケガをしてしまって、それでチャンスを逃したから来年はしっかり開幕から元気な状態でやれば…と言われました」

ことし6月、球団制定のファーム月間MVPを獲得して表彰を受ける島本投手です。
ことし6月、球団制定のファーム月間MVPを獲得して表彰を受ける島本投手です。

 やはり思い返すと悔しさがある今季?「そうですね。ずっと成績を残したら呼ばれるっていう、それをモチベーションにやっていたので。最後にケガをしてしまって悔しいシーズンでした」。途中からずっと先発で結果も出ていたことは、来年に向けて自信になる?「去年よりも調子は良かったんで。ただファームでしか投げられなかったけど、状態は良かったです。来シーズンは開幕から、ずっと1軍で投げられるようにしたい」

 ポジションはどこで?「中継ぎ、先発の両方とも、投げろと言われたところで。まず1軍にずっといることを目標にしたいです」

来年は、いい場面で投げられるように

 【伊藤和雄投手】6年目 650→750

 ★1軍 9試合 0勝0敗 12回2/3 防御率4.26

 ★ファーム 39試合 2勝2敗1S 43回 防御率1.05

       安打33(本塁打2) 三振55 四死球17

 サインはしましたか?「はい、しました」。どうだった?「上げてもらいました」。どれくらい?「それは言えません」。なるほど(笑)。ちょっと、そこそこ、だいぶ、で表すと?「“だいぶ”は上がらないですね」。じゃあ“そこそこ”でしょうか。

宮崎での伊藤和投手。雨で登板数が少なくて残念でした。
宮崎での伊藤和投手。雨で登板数が少なくて残念でした。

 球団からはどんな話を?「中継ぎで9試合投げたんですけど、試合数もそこまで多くないですし、投げる場面も敗戦処理とかそういうところだったので、いい場面で投げられるように頑張ってくれと言われました」

 今の1軍のリリーフ陣に入っていくのは大変かと。「そうですね。簡単ではないですけど、ことしみたいにまた、みんながいい成績を残せるっていうわけでもないし。チャンスはあると思うので、少ないチャンスではあるけど、しっかりそれをものにできるよう」。昨年まで鳴尾浜にいて、ことし大活躍した桑原投手みたいに?「そうですね。ひとつの目標ではありますね」

まず試合数を増やすこと。そして…

 【植田海選手】3年目 500→550

 ★1軍 13試合 18打数5安打0打点 打率.278 (盗塁1)

 ★ファーム 96試合 299打数61安打10打点 打率.204

       本塁打0 盗塁25(失敗9) 三振66 四球34

 サインはしました?「はい」。上がったかな?「上がりました」。どれくらい?「ちょっとだけ上がりました」。球団からは?「ウインターリーグ(派遣)がなくなって体作り中心になるということで、この冬は来年に向けてしっかりトレーニングしてくれと言われました」

ことし1月、球団からの成人祝いで記した『誓いの言葉』。しっかり実現させましたね。
ことし1月、球団からの成人祝いで記した『誓いの言葉』。しっかり実現させましたね。

 オフの自主トレをどうするかは?「それはまだ考えていないですけど、帰ってから」(確かに。ウインターリーグに行かないと決まったのが最近のことですからね)。終盤に1軍で経験を積めたので、来年は勝負に入っていきやすい?「でもとりあえず、この冬しっかりと体を鍛えて来年につなげたい、という感じですかね」

 年末年始も休みなくトレーニング?「なるべく…動かせるように…」と苦笑い。体重も増やしたい?「そうですね、2~3キロくらい」。それはもちろん筋肉で増やすんですよね?「はい」。どうやって?食事で?「やっぱりトレーニングですかね」。今は何キロ?「キャンプで1キロ増えました。キャンプに来てから食事をしっかり摂るようになって」。感覚は変わった?「いえ全然(笑)」

 来年の目標、まずここはというところを。「試合数、ですかねえ。ことし13試合だったので、とりあえず多く」。北條選手は去年、年俸が3倍増だった。「そうですね。1軍に定着できれば、って感じですかね」

形を意識しすぎて打てなかった今季を反省

 【江越大賀選手】3年目 1700→1600

 ★1軍 28試合 13打数1安打0打点 打率.077

 ★ファーム 64試合 234打数42安打25打点 打率.179

       本塁打6 盗塁8(失敗3) 三振98 四球18

 サインはしましたか?「はい」。金額は?「ダウンです」。どれくらい下がった?「100万です」。どんな話を?「守備と走塁は1軍で必要な戦力だから、やっぱり課題であるバッティングを、もうちょっと頑張るようにと言われました」

フェニックスリーグでも倒れ込みながらバットを振ってきた江越選手。その成果を来年は1軍で!
フェニックスリーグでも倒れ込みながらバットを振ってきた江越選手。その成果を来年は1軍で!

 同い年の中谷選手の活躍に、来年は自分も…という思いを強くした?「ことしは全然チームに貢献できなかったので、来年しっかり貢献できるように。キャンプもまだ残っているから、自分は来年これをやっていくんだというのを見つけて、オフもしっかり過ごしてキャンプに入っていけたらいいなと思います」

 バッティングの感覚はつかみつつある?「そうですね。片岡コーチ、新井コーチといろいろ話しながら、自分でも感覚はよくなってきているので、もう一回しっかり取り組んでいければいいなと」。ことしのバッティング、どこがよくなかった?「やっぱりいろいろと形ばかり意識して、試合で相手のピッチャーと勝負できていなかったことですね。これだ、というものを自分で見つけて、整理したうえで試合に入れるようにしないと。そうでなければ勝負できないと思います」

サイドスローで来季に賭ける左腕

 【山本翔也投手】4年目 900→900

 ★1軍 6試合 0勝0敗 7回2/3 防御率5.87

 ★ファーム 48試合 5勝1敗 46回1/3 防御率2.91

       安打38(本塁打1) 三振31 四死球17

 サインは?「させてもらいました」。金額は?「維持で、そのままです」。球団からはどんな話が?「今取り組んでいること、サイドスローにしているんですけど、それをこのキャンプでしっかりと。来年は甲子園で、その結果を出せるようにと言われました」

来年はサイドスローで左打者を打ち取る山本投手が楽しみです。
来年はサイドスローで左打者を打ち取る山本投手が楽しみです。

 サイドスローに変えるのは大変?「簡単ではないですが、こうやってキャンプに連れてきてもらって、実際に打者に投げて反応を見たりとか、そういう機会を与えてもらっているので。この機会を無駄にせず、しっかりと来年、言われたようにサイドスローとして投げられるようにしたいと思います」。体への負担は?「まあ多少はありますけど、言える立場でもないですし。とりあえず結果を残さないと後がないっていう年なんで。体よりも結果を求めてやっていきたいですね」

 左バッターを抑えるという役割を確立させる意味でも、今まで以上に?「そうですね。左にしっかり投げられるように。今、1軍の中継ぎ陣はすごい方ばかりですし、パワーピッチャーの方もいるので、そういう人と何か違うピッチャーを目指して、しっかりと必要なピースになれるように。そう考えてサイドスローにしようかなと思いました。コーチの方と相談してやっています」

     <掲載写真は筆者撮影>

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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