【和歌山/印南町】なぜ駅にカエル? 心が癒される途中下車したい駅
はらぺこライターの旅人間です。今回は旅先でホッと癒される駅の紹介です。電車の旅なら、途中下車がおすすめです。
ここは和歌山県にあるJR印南(いなみ)駅です。
駅の北側には「かえる」をテーマとしたユニークな橋「かえる橋」がみえます。何だかローカル感あるれる面白そうな雰囲気がプンプンしてますね。
そして、駅舎の待合室へ行くと…
そこにもカエルが…!
なぜ、この駅にはカエルがいるのでしょうか?
それにしても、この豊かな表情…。
見ているとホッと心が和んできます。手には持っているのは靴のよう。ワクワクした気持ちは伝わって来るが、一体何を話しているんだろう?
案内を見ると…
どうやら先ほどのカエル橋に「長ぐつを持った女の子の銅像」があるらしく、この親子カエルは、その女の子にお返しを持って行く途中なんだとか。
分かるような、分からないような…。
この駅舎にある「カエルのオブジェ」は、造形作家の松下太紀さんの作品。JR紀勢線をアートで彩るイベント「紀の国トレイナート2021」の一環で作成されたそう。
では、とりあえず…
カエル橋まで「長ぐつを持った女の子の銅像」を探しに行ってみましょう。
カエル橋は歩いてスグの場所にあります。
ちなみに、なぜカエルなのか?
この印南町では、 ”柳に跳びつくカエル”をイメージし、「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかえる」「栄える」という5つの”カエル”にひっかけた信条があります。
”柳に跳びつくカエル”とは…
蛙が柳に何度も跳びつき、最後には枝に摑まる事ができた様子から「あきらめず努力をすれば成し遂げることが出来る」という小野道風の有名なお話。
この逸話は史実かどうか不明だが、道風自身が、才能に悩み書道を諦めかけていた時、カエルの努力を目にし「努力が足りていない」と書道をやり直すきっかけを得たという。
印南市のカエルは、町発展への願いを込めた「いなみかえる」なんですね。
カエル橋を歩いていくと、女の子の銅像がありました。
あれれ、片足は裸足?
あっ…!なるほど。
待合室にいたカエルの親子は、この恩返しに靴を手にしていたようです。
駅の待合室にあった松下太紀さんの直筆メッセージの一文には「これまで印南にあったもの」とありましたが、既にある町の良さを上手に結びつけたんですね。
この印南町は山と海に囲まれ、自然環境に恵まれた町、その魅力は、まだまだ果てしない。既にある魅力をもっともっと掘り出されるのを期待したい。
<関連情報>
⇒ 駅の周辺にカエルがいっぱい?ゆるゆる系の町歩き散策
JR印南駅
場所:和歌山県日高郡印南町印南
地図(外部リンク)