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エンジェルスのアデルが再昇格。今度もすぐにAAAへ戻される!? 6日前には514フィートの本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とジョー・アデル Jun 8, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月26日、ロサンゼルス・エンジェルスは、ジョー・アデルをAAAから昇格させた。

 6月7日に続く、今シーズン2度目の昇格だ。前回は、ハンター・レンフローが出産立ち会いの「父親リスト」に入ったことに伴い、呼び寄せられた。それについては、こちらで書いた。

「エンジェルスのアデルがメジャーリーグへ。「AAAで18本塁打」の昇格は今シーズン2人目」

 今回の昇格も、前回と事情は似ている。エデュアルド・エスコバーは、アメリカ合衆国の市民権を得るための試験を、6月27日にフロリダ州で受ける。そのため、「制限リスト」に入った。

 前回、アデルがメジャーリーグでプレーしたのは、6月8日の1試合だけだ。「6番・ライト」として先発出場し、1打席目にホームランを打った。翌々日にレンフローが復帰し、アデルはAAAへ戻された。

 今回も、メジャーリーグにいるのは、数日間だろう。先発出場の機会は、ないかもしれない。6月8日は、相手の先発投手が左腕のドルー・スマイリー(シカゴ・カブス)が相手だったので、左打者のミッキー・モニアックに代わり、右打者のアデルが起用されたと思われる。ここからしばらく、エンジェルスは、右腕の先発投手との対戦が続く。

 6月26日のスターティング・ラインナップに、アデルの名前はない。

 今シーズン、アデルは、AAAの66試合で21本のホームランを打っている。打率と出塁率は.277と.363。7盗塁を決め、失敗はない。

 メジャーリーグから降格後は、11試合で3本塁打、打率.273と出塁率.353だ。6月20日には、スタットキャストによると、推定飛距離514フィートのホームランを打った。2015年以降の「スタットキャスト・エラ」において、これを上回る推定飛距離のホームランは、マイナーリーグでもメジャーリーグでも、記録されていない。

【追記:6/28】

 6月27日にエスコバーが復帰し、アデルは今回の昇格で出場することなく、AAAへ戻された。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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