エンジェルスのアデルがメジャーリーグへ。「AAAで18本塁打」の昇格は今シーズン2人目
6月7日、ハンター・レンフロー(ロサンゼルス・エンジェルス)は、出産立ち会いの「父親リスト」に入った。それに伴い、同じく外野手のジョー・アデルがAAAから昇格した。
アデルは、2017年のドラフト全体10位だ。2020年にメジャーデビューし、過去3シーズンにメジャーリーグで計161試合に出場。打率.215と出塁率.260、15本塁打、OPS.616を記録している。現在の年齢は24歳だ。
昨シーズンは開幕ロースターに入ったが、2年連続とはならなかった。今シーズンは、AAAの55試合で18本のホームランを打っている。打率と出塁率は.278と.365、OPSは.958だ。
ここまでの18本塁打は、ルーケン・ベイカー(セントルイス・カーディナルス)と並び、今シーズンのマイナーリーグで最も多い。ちなみに、2人ともAAAでプレーしていたが、リーグは異なる。エンジェルス傘下のソルトレイク・ビーズはパシフィック・コースト・リーグ、カーディナルス傘下のメンフィス・レッドバーズはインターナショナル・リーグに属している。
ベイカーは、2018年のドラフト2巡目・全体75位。現在の年齢は26歳だ。マイナーリーグでは、一塁を定位置としてきた。
今シーズンは、AAAの54試合で、打率.313と出塁率.434、OPS1.076。6月4日にAAAから昇格し、その日にメジャーデビューした。ここまでは2試合に出場し、8打数3安打。長打はまだ打っておらず、4三振を喫している。
今のところ、ベイカーは、2試合とも、対左のDHとして起用されている。対右のDHは、アレック・バールソンだ。一塁には、ポール・ゴールドシュミットがいる。
カーディナルスでは、3人の外野手、タイラー・オニール、ディラン・カールソン、ラーズ・ヌートバーが離脱している。彼らのうち、カールソンは、6月6日にAAAでリハビリ出場を開始した。カールソンが復帰すれば、トミー・エドマンはセンターから二塁、ノーラン・ゴーマンは二塁からDHへ戻りそうだ。ベイカーは、降格となってもおかしくない。
アデルの場合、今回の昇格は一時的なもので、レンフローの復帰とともに、AAAへ戻されるだろう。アデルではなく、こちらも外野手のミッキー・モニアックが降格となる可能性は、守備を考慮すると、低い。
なお、ベイカーは、昇格直前の6試合(5月27日~6月2日)に4本のホームランを打っている。アデルは、直近の12試合(5月23日~6月6日)で1本塁打だ。