ドジャースを退団したヘイワードはアストロズへ。外野に空きはあるのか
ここから、ジェイソン・ヘイワードは、ヒューストン・アストロズでプレーするようだ。MLB.comのブライアン・マクタガートが「契約間近」と報じたのに続き、ESPNのカイリー・マクダニエルは「契約はまとまり、あとは身体の状態の確認だけ」と伝えている。
8月22日、ヘイワードは、ロサンゼルス・ドジャースにDFAとされ、2日後に退団した。形としては解雇だが、ヘイワード自身がドジャースを去ることを選んだと思われる。DFAの経緯については、こちらで書いた。
◆「怪我人の復帰に伴い、ドジャースは前々日に代打3ランのヘイワードをDFAに。他の選択肢はなかったのか」
アストロズでは、ライトのカイル・タッカーが右の脛を痛め、6月上旬から欠場している。今月23日、デイナ・ブラウンGMは、MLBネットワークの「MLBナウ」で、9月上旬に復帰できそうだと語ったが、希望的観測のような気もする。そのとおりになったとしても、守備につけるのかどうかは、まだわからない。
センターは、ジェイク・マイヤーズが定位置としていて、レフトとライトには、マウリシオ・デュボン、チャズ・マコーミック、ベン・ギャメルがいる。DHのヨーダン・アルバレスも、レフトの守備につくことがある。
マイヤーズ、デュボン、マコーミックの出塁率は、いずれも.300未満だ。ギャメルの出塁率は.426ながら、出場は23試合、ニューヨーク・メッツで18試合とアストロズで5試合に過ぎない。ギャメルは、今月18日にメッツからDFAとされ、ウェーバーにかかった。そこへ、アストロズが獲得の名乗りを上げた。
ギャメルに続き、アストロズは、ヘイワードも外野に加える、ということだ。
ヘイワードの出塁率も.300未満だが、ライトの守備に関しては、名手だったかつてほどではないとはいえ、ギャメルより上だろう。昨シーズン、ヘイワードは出塁率.340を記録した。通算の出塁率は.338だ。その水準に戻すことができれば、出場機会は得られそうだ。
ドジャースと同じく、アストロズも地区首位に立っている。今年のワールドシリーズで、顔を合わせる可能性もある。その場合、どちらがシリーズを制しても、ヘイワードは優勝リングを手にする。
2017年のワールドシリーズは、アストロズが4勝3敗でドジャースを下した。このシリーズは、後に、アストロズがホーム・ゲームで相手バッテリーのサインを盗んでいたことが発覚した。アストロズは、ホームの第3戦~5戦が○●○、アウェーの第1戦~2戦と第6~7戦は、●○と●○だった。