【オールスター・ゲーム2015ファン投票・第5回中間発表】ロイヤルズは弾切れか。青木は4位に後退
オールスター・ゲームに先発出場する野手を決めるファン投票の第5回中間得票が、6月22日と23日に発表された。(こちらが、第1回、第2回、第3回、第4回の中間得票)。
ア・リーグでは、一塁手と外野手のトップが前回から代わった。どちらも、カンザスシティ・ロイヤルズの選手が2位に後退。三塁手でも、ジョシュ・ドーナルソン(トロント・ブルージェイズ)が1位のマイク・ムスタカス(ロイヤルズ)に肉薄している。
ボブ・ナイチンゲールが6月15日にUSAトゥディ・スポーツに発表した記事によれば、スターティング・ラインナップのほとんどをロイヤルズの選手が占めそうな状態について、ネッド・ヨースト監督(ロイヤルズ)は「気に入らないなら、投票すればいい」と言ったという。この発言に他チームのファンが応えた結果か。ロイヤルズのファンがすでに投票し尽しているとすれば、さらなる逆転もあり得る。ミズーリ州カンザスシティはビッグ・マーケットではなく、むしろ、スモール・マーケットだ。
ナ・リーグは、各ポジションのトップこそ前回と同じながら、外野手の2~4位に変動があった。ジャンカルロ・スタントン(マイアミ・マーリンズ)が4位から2位に上がり、マット・ホリデイ(セントルイス・カーディナルス)と青木宣親(サンフランシスコ・ジャイアンツ)はワンランクずつダウンした。外野3枠のうち、ブライス・ハーパー(ワシントン・ナショナルズ)は確定だろう。青木は骨折により、選ばれても出場できないが、ここからの得票も鈍るはず。ただ、3枠目はホリデイではなく、アンドルー・マッカッチェン(ピッツバーグ・パイレーツ)という可能性もある。
また、三塁手の2位と3位が入れ替わっている点も注目に値する。トッド・フレイジャー(シンシナティ・レッズ)がクリス・ブライアント(シカゴ・カブス)を追い抜いた。フレイジャーは第4回の中間発表から236万8873票を積み上げていて、この得票の伸びは、ナ・リーグではハーパーの316万4543票に次ぐ。
ちなみに、ア・リーグでは、第4回の中間発表から今回にかけて、ドーナルソンとミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)が400万票以上を得た。彼らを除き、ブルージェイズは6人中4人、タイガースは8人中5人が順位を上げていて、両チームとも順位を落とした選手がいないのは、ドーナルソンとミギーに引っ張られた影響と思われる。外野手の12位から9位に上昇したJ.D.マルティネス(タイガース)にしても、6月21日に田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)から2本塁打――この試合は他にも1本塁打――を打って日本のファンに印象を残したこと以上に、ミギーに投票したタイガースのファンがJ.D.にも入れた結果だろう。
投票の締め切りは、アメリカ東部時間の7月2日午後11時59分。中間発表は、6月29日(ア・リーグ)と30日(ナ・リーグ)を残すのみだ。オールスター・ゲームは7月14日に、シンシナティ・レッズの本拠地、グレートアメリカン・ボールパークで行われる。
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