ある日の体育の出来事です。リレーの練習をしていた時、ある子が走っている途中で転んでしまったんです。でも、周りの子が「大丈夫？」と声をかけても、「平気だよ！」と言って、顔を真っ赤にしながら立ち上がって走り続けるんです。その姿を見て、思わずドキッとしてしまいました。

皆さんの周りにこんな子いませんか？ 自分の弱みを見せたくなくて、時に強がってしまうような子。そんな「プライドが高い子」ってどういう子か気になりますよね。

今日は、プライドが高い子の特徴について、私の教師としての経験を交えながら解説します。これを知ることで、子どもたちの内面に隠れた気持ちに気づくきっかけになればいいなと思います。

プライドの高い子の5つの特徴

1. 失敗を認めたがらない

間違いや失敗を指摘されると、素直に認めるのが苦手です。例えば、テストで間違えた問題を指摘すると、「えっ、そうだったっけ？」と言い訳をする子がいるんです。素直に「あ、間違えちゃった」と言えないんですね。

2. 人前で褒められるのを好む

みんなの前で認められることを喜びます。授業中に難しい問題が解けると、「先生、これでいいですか？」と大きな声で言う子がいます。周りに認めてもらいたい気持ちの表れなんでしょうね。

3. 自分の意見を曲げない

自分の考えに自信を持っていて、なかなか他人の意見を受け入れません。グループ活動で、自分の意見が通らないと、口をとがらせて黙ってしまう子がいるんです。でも、その強い意志は時に良いアイデアを生み出すこともあるんですよ。

4. 助けを求めるのが苦手

「自分でできる」と思い込んで、他人の助けを借りたがりません。宿題が分からなくても、「大丈夫、自分でできる」と言って、なかなか質問に来ない子がいます。でも、その頑張り屋さんな一面は素晴らしいですよね。

5. 感情を表に出さない

悲しいときや悔しいときでも、感情を隠そうとします。運動会で負けてしまった時、涙をこらえて「別に…」と言う子がいました。その強がりの裏側にある悔しさを、どう受け止めてあげればいいか考えさせられます。

まとめ

プライドが高い子の特徴として、失敗を認めたがらないこと、人前で褒められるのを好むこと、自分の意見を曲げないこと、助けを求めるのが苦手なこと、そして感情を表に出さないことについて解説しました。

これらの特徴を知ることで、子どもたちの行動の裏側にある気持ちが少し見えてくるかもしれません。でも、ここで一つ大切なことを覚えておいてください。プライドが高いことは、決して悪いことばかりではないんです。

ちょこっとアドバイス

大切なのは、プライドを否定せず、その子の個性として受け止めること。そして、そのプライドがその子の長所になるよう、うまく導いていくことです。例えば、自分の意見をしっかり持っている子は、将来素晴らしいリーダーになるかもしれません。

プライドは、その子の自信や向上心の表れ。大切なのは、そのプライドを大切にしながら、時には助けを求めることも勇気だと教えていくこと。皆さんも、周りの子どもたちのプライドに、新たな魅力を発見できるかもしれませんよ。

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