【どっちが買い?】”超”激安カップ焼そば頂上決戦!大黒vsスナオシ
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/top_1691155338859.jpeg?exp=10800)
大黒食品vs麺のスナオシ”超”激安カップ焼そば対決!
![大黒食品「ビック ソースやきそば」(左)と麺のスナオシ「ソースやきそば」(右)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691138260307.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
今回は、大黒食品の「ビック ソースやきそば」と、麺のスナオシの「ソースやきそば」をレビューします。どちらの商品も、主に激安スーパーなどで売られている「超」のつく激安カップ焼そばで、この値上げだらけのご時世の中でとても貴重な存在です。
製造する大黒食品と麺のスナオシは、それぞれ群馬県と茨城県にあるメーカーで、超安価なカップ麺の両横綱的な存在。自社ブランドの他にOEM生産にも積極的で、スーパーやドラッグストアなどのプライベートブランドのカップ麺を多く製造しています。
大黒食品「ビック ソースやきそば」
![大黒食品「ビック ソースやきそば」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691141887815.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
まずは大黒食品の「ビック ソースやきそば」。麺量は105グラムで、一般的に90~100グラムが普通サイズであるカップ焼そばにあっては、ギリギリ「ビック」かな程度ですが、ここのところの厳しい経済情勢の中、少しずつ麺量を少なくしつつ価格上昇を抑えてきた結果でもあります。
筆者は今回、ドン・キホーテで99円(税別)で購入しましたが、だいたい100円前後が相場で、麺量の割に安価という大きなメリットがあります。
![「粉末ソース」1袋とキャベツのみのかやく](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691143350365.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
別添袋は「粉末ソース」1袋のみで、カップには麺の他にキャベツが入っています。さすがに安価商品らしく、必要最低限しか入っていない初期装備の感が漂います。
これならスーパなどのPBカップ焼そばも大差ないのでは?と思うかもしれませんが、同じような価格設定で似たようなソースや具の商品があっても、麺量は今回の商品ほど多くない場合がほとんど。同じ初期装備の「ぬののふく」を着ていたとしても、初期HPが違います。
![「ビック ソースやきそば」完成](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691144448663.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
キリッとスパイシーなソースに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、キャベツのみの具が合わせられています。見るからにシンプルですね。
チルド焼そばの粉末の味を思わせる、塩気とスパイスが強い昔ながらの粉末ソースです。スパイスが強く香るのが大きな特徴で、ちょっと懐かしさも感じられる味。酸味とか甘みはそれほどなく、キリッとストレートな焼そばソースとなっています。
もっと高額な商品だと、液体ソースを用いるか、もしくは粉末ソースに麺をなめらかにする油脂を別添させるところですが、今回は粉末ソースのみ。ボソボソした食感、そして喉が詰まるような感覚は欠点でもありますが、昔ながらのカップ焼そばの醍醐味だったりもします。粉末のみなので濃厚感も強いです。
![ちょっとだけ大盛の麺](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691145408936.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
麺量105グラムのちょっとだけ大盛の麺は、ふかふかした食感であまりコシはありません。ソース同様、麺の食感も昔ながらのタイプ。他社に「昔ながらのソース焼そば」という商品がありますが、今回の商品の方が「昔ながら」の名に相応しいように見えます。
麺のスナオシ「ソースやきそば」
![麺のスナオシ「ソースやきそば」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691146216635.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
続いては、麺のスナオシの「ソースやきそば」。こちらは麺量が72グラムで、大黒食品の105グラムよりかなり少ないですが、大黒食品よりさらに安価で出回っており、筆者はドン・キホーテで88円(税別)で購入しましたが、もっと安価で購入できるお店もあるようです。
![「焼そばソース」と「ふりかけ」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691148098447.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
別添袋は「焼そばソース」と「ふりかけ」の2袋で、カップには麺のみ入っています。ソースには「三求化学工業株式会社」と書かれており、OEM供給を受けている模様。OEM生産するメーカーの粉末ソースがOEM供給されているのは、持ちつ持たれつで面白いですね。
![「ソースやきそば」完成](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691149369629.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
酸味や甘みが感じられる粉末ソースに、中太で縮れのついた油揚げ麺と、大量のふりかけの組み合わせ。同じ安価カップ焼そばながら、大黒食品とはまったく見た目が異なっています。
ソースは酸味が強くてパンチがあります。大黒食品のスパイスと塩気でキリッとしたソースとはまた違う魅力に溢れていました。粉末ソースを使う安価商品という共通項がありながら、ぜんぜん違うソースです。
![弾力の強い油揚げ麺](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691662297204.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
麺は、中太で縮れのついた油揚げ麺。やや太めで弾力があり、酸味のパンチが強いソースに対し、麺の弾力でバランスを取っているようです。ソース同様、麺の形状や食感も両者で異なっており、昔ながらの雰囲気漂う大黒と違い、こちらスナオシはソースも麺も攻めている味のように感じました。
麺量は72gで一般的なカップ焼そばよりもだいぶ少ないですが、100円を大きく下回る価格で購入できるならば、この麺量も許容できる場合が多いのではないでしょうか。
![大量の揚げ玉などが入ったふりかけ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/osan/article/00543341/internal_1691662632890.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
具は、揚げ玉、乾燥エビ、ごま、あおさ、削り節、紅生姜が入ったふりかけ。揚げ玉の量が多く、この価格としては十分なボリュームです。また、あおさ、ごま、紅生姜の風味がよく、酸味の強いソースとバランスが取れていました。これだけ揚げ玉が多いと、ソース焼そばなのにたぬきそばみたいで面白いですね。
安価でも対照的なカップ焼そば
値上げが続くご時世の中で、どちらも安価でありがたいカップ焼そばでしたが、大黒食品の方は大盛でソースの味や麺の食感からは昔ながらの懐かしさを感じるのに対し、スナオシの方は量が少ないながらも酸味の強いソースと断力のある麺、そして大量の揚げ玉を入れた攻めの姿勢が感じられ、対照的な2品。
どちらも良品で大いに買いですが、万人受けする味や量の多さは大黒食品、酸味の強さや具の充実で個性が強いのはスナオシでした。