心裡カウンセラーが足りてないのではなく、心理カウンセラーがいないのです。その本当の理由を述べます。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
「心理カウンセラーが足りない」と謳っている人がいます。
彼らは、「資格も才能もいらない。必要なのは、あなたの情熱と人生経験だけ」と、高らかに謳います。
世の中に、人生経験のない人などいないので、つい「自分にも出来そう!」と思ってしまいがちです。特に、毒親に育てられた人や機能不全家族で育った人、いじめに遭った人、社会人になってから鬱を患った経験がある人などが、そう思いがちです。
でも実際は、謳い文句とはかけ離れています。
「心理カウンセラーが足りない」と謳う人たちの目的は、「自分たちのカウンセリングスクールに入って、お金をたくさん落としていって欲しい」「自分たちが提供する起業塾に入って、お金をたくさん落としていって欲しい」というものです。
甘い言葉に誘われた多くの人たちは、数十万円のお金を支払ってカウンセリングスクールや起業塾に入るものの、自分が支払ったお金を回収することなど、ほとんど出来やしません。当たり前です。たかだか数十時間しか勉強したことがない人の所へ、誰がカウンセリングに行くものですか。
大学と大学院、心理の勉強を6年間、数百時間以上勉強した臨床心理士や公認心理師でさえ、職探しに苦労し、食っていくのが大変なこの世界で、「悩んだことがある…」という理由だけでやっていくことが出来るほど、この世界は甘くありません。
私(竹内成彦)は、プロの心理カウンセラーとして独立開業し、今年で26年目に突入していますが、多くのカウンセラーは、開業して数年足らずで貯金を全て失い、廃業に追い込まれます。長く続けていられる人は、他に本業があり、そちらで収入を得ているか、ご主人に食べさせてもらっている主婦の人であるか、がほとんどです。
よく訊かれるのですが、
私(竹内成彦)が長きに渡って、心理カウンセラーをやり続けて来られたわけは、圧倒的にカウンセリングが上手だったことと、精神医学と性格心理学の知識が豊富だったことと、何よりも運が良かったからです。
私が、ほぼほぼ心理臨床だけで、子ども二人とほぼほぼ専業主婦の家内を養ってこられたのは、私の小さな自負となっています。
正直申し上げて、カウンセラーが足りないという事実はありません。むしろ、あり余っているくらいです。そして多くのカウンセラーは、数少ないクライアントを奪い合っています。それが実情です。
食えているカウンセラーは、世の中には、ほんの少ししかいません。
おそらく、その数は、皆さんの想像の10分の1ぐらいではないかと思います。
そうあなたは、こうして数少ない現役のプロ心理カウンセラーが書いた私の記事を読んでいるのです。
「何故、そんなに少ないのか?」「食えないからです」
「何故、食えないのか?」「お客さんが来ないからです。そう、カウンセリングに行こうとするクライアントが、そもそも少ないのです」
カウンセラーが足りてないのではありません。
カウンセラーがいないのです。← そう、食えないから、いないのです。
上記が事実です。
私のカウンセリングルームには、「カウンセリングスクールを卒業したのですが…」「カウンセラーとして独立開業したのですが…」「起業塾に入ったのですが…」という相談が、今日もあとを絶ちません。
私は、そんな相談者に対し、出し惜しみすることなく、貴重なノウハウを差し上げています。誠心誠意、全力でコンサルティングしています。
皆さん、本当に、集客に苦労しているようです。←もっとも、集客に成功しても、うまくいきませんけどね。←何故かと言うと、そもそも、カウンセラーとしての実力が足りていないからです。
今日の記事は、「カウンセリングの世界は、そんなに甘くないよ。どうぞ皆さん、オイシイ話に騙されないでね」ということが言いたくて書きました。「カウンセラーになろうかなあ…」等と、夢見ている人の参考になれば幸いです。
コーチングの世界も、カウンセリングの世界と、ほぼ同じです。
コーチになることは出来ても、コーチとして食っていくのは、限りなく不可能に近いです。コーチになった多くの人は、コーチになりたい人や自分のように食えないコーチを食いものにしようと、スクールや起業塾を開くことが多いです。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。