台風14号 関東地方への影響
台風14号 暴風域を伴い北上
9月7日(日)午前9時、奄美大島の南で台風14号が発生しました。中心の気圧は998ヘクトパスカル、最大風速は18メートルで、台風の東側に発達した雨雲を伴っています。
台風14号は今後、海面水温が27℃以上の暖かい海を進むため、さらに発達し、あさって(9日)には暴風域(風速25メートル以上)を伴ったまま、伊豆諸島付近を通過する予想です。予報円の北側を通過した場合は関東地方が暴風域に入る可能性もあります。
台風14号のように日本近海で発生した台風は、影響がすぐに現れ、天気が急変しやすいのが特徴です。すでに、沖縄・奄美地方には台風の発達した雨雲がかかっています。
また、関東から九州にかけての太平洋沿岸には秋雨前線(ピンクの線)が停滞し、広い範囲で雨が降りやすい状況です。
8日午後にも、関東地方に接近か
台風14号は北東へ進み、8日(月)午後から9日(火)にかけて関東地方に近づく見込みです。台風の発達した雨雲がかかる伊豆諸島では雨、風ともに激しくなるでしょう。
過去の例をみると、2003年9月の台風15号では、八丈島で観測史上最大の最大瞬間風速59.5メートル(北東の風)という猛烈な風が吹きました。八丈島に限らず、伊豆諸島では9日(火)にかけて断続的に強い雨が降り、一段と風が強まる見通しです。
一方、東京など首都圏への影響ですが、関東地方には秋雨前線があり、台風からの湿った空気が流れ込むため、雨が降ったり、やんだりの天気が続くでしょう。きのう(7日)は茨城県や埼玉県などで、短時間に激しい雨が降りました。
たとえ、台風から遠くても、雨が急に強くなることがあります。台風が近い、遠いに限らず、雨の降り方には注意が必要です。