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「何もしてないのに敵意を向けられる」とおっしゃる人へのメッセージ。「悪いことしてないのに何で?」

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、
何もしてないのに敵意を向けて来る人の心理」というテーマでお話したいと思います。

では、早速。
世の中には、「何もしてないのに、敵意を向けられる」とおっしゃる人がいます。
多くの場合は、何もしてないから、敵意を向けられるのです。
挨拶しましょう。
ほほえみましょう。
動きましょう。そうすれば、敵意を向けられることは、うんと少なくなるかと思います。

「いや、そうじゃなく、こちらに何の落ち度もないのに、敵意を向けられる」とおっしゃる人がいます。多くの場合は、自分の落ち度に気付いてないのです。だから敵意を向けられるのです。よって、どうして自分が敵意を向けられるのか、よーく考えましょう。

いや、そうじゃなくて、本当に落ち度がないのに敵意を向けられる…という場合もあります。今日は、そのあたりのことを考察していきたいと思います。

こちらに落ち度がないのに敵意が向けられるのは、自分の問題ではなく、相手の問題です。では相手は、どうしてそのような問題を持つのでしょうか。理由は、次の4つです。

1.あなたに、嫉妬している。
2.自分の存在が脅かされているように感じる。
3.同族嫌悪している。
4.シャドーを感じている。

順に説明いたします。
1の嫉妬しているという理由が1番多いです。自分は太っている。もっと痩せたいと思っている。だけど痩せられない。それで痩せている人に嫉妬する。敵意を向ける…という感じです。他には、自分は独身だ。本当は結婚したいと思っている。けれど結婚できない。それで、結婚して幸せそうにしている人に嫉妬し、敵意を向ける…等々です。

次に、自分の存在が脅かされているように感じるという理由です。職場に若い女性が入ってきた。仕事が凄く早い。私の仕事まで取られかねない勢いだ。仕事を取られたら、私はお払い箱だ。だから私は、仕事の出来る人に敵意を向ける…ということです。

次に、同族嫌悪です。自分はグズグズしてのろまだ。そんな自分が嫌いだ。そんな中、職場に自分とそっくりのグズグズしてのろまな人が入ってきた。まるで自分の嫌いな部分を見せられているような気がする。自分の劣等感情がうずく。だから自分とそっくりの人に敵意を向ける…ということです。

次にシャドーです。自分はキャリアウーマンになるか専業主婦になるか迷った。結局、専業主婦になった。自分が選ばなかったキャリアウーマンという生き方をする女性。もうひとりの自分を見ているようだ。自分が捨てた可能性を見ているようだ。気持ちがモヤモヤする。だからキャリアウーマンに敵意を向ける…ということです。

以上4つ言いました。
他にも敵意を向ける理由はあるかもしれませんが、取りあえず今思いつくものを4つご紹介しました。何の落ち度もないのに、敵意を向けられるのは、たまったものではありませんが、敵意は、敵意を向ける側の問題です。ですから、あまり深刻に考えないようにしましょう。

続いて、敵意を向けられた場合に出来ることを3つ紹介したいと思います。
1.自分に落ち度がないか、考える。
2.落ち度があったら、それを直す。
3.敵意を向けてくる人の心理を理解する。

その上で、
敵意を向けて来る人に対して、こちら側が出来ることは次の3つです。
1.敵意を向けて来る人をスルーする。離れる、距離を取る。
2.敵意を向けて来る人に寄っていって、仲良くする。仲良くしてしまう。
3.敵意を向けて来る人を痛い目に遭わせる。敵意を向けさせないようにする。

まあ3番目に関してはおススメできませんが、方法は3つあるということだけは、どうぞ覚えておいてください。敵意を向ける人に対しては、スルーするか、仲良くしてしまうか、痛い目に遭わせるか、のどれか? だということです。
というわけで、今日は以上です。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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