各球団最後の「投手の新人王」と「野手の新人王」。福岡ソフトバンクは投手が昨年、野手は69年前
昨年、パ・リーグの新人王(最優秀新人賞)は、福岡ソフトバンクホークスの高橋礼が受賞した。福岡ソフトバンクの選手が選ばれるのは10年ぶりだが、その人数は決して少なくない。21世紀に限っても、2003年の和田毅と2004年の三瀬幸司(2人の受賞時は福岡ダイエーホークス)、2009年の攝津正に続き、高橋は4人目。読売ジャイアンツ、北海道日本ハムファイターズ、東京ヤクルトスワローズの各5人に次ぐ。
ただ、彼らは4人とも投手だ。「野手の新人王」となると、福岡ソフトバンクの受賞者は、1951年の蔭山和夫(南海ホークス)まで遡る。そして、他には誰もいない。
ちなみに、蔭山は、日本プロ野球で新人王を受賞した、最初の野手でもある。1950年の荒巻淳(毎日オリオンズ)と大島信雄(松竹ロビンス)、1951年の松田清(読売)は、3人とも投手だった。受賞の前年、蔭山は120試合に出場したが、1951年だけは「2年目」の選手にも新人王の資格があった。
福岡ソフトバンクほど長くはないものの、オリックス・バファローズ、千葉ロッテマリーンズ、北海道日本ハム、横浜DeNAベイスターズの4球団も、21世紀に入ってから「野手の新人王」は出ていない。
一方、21世紀に「投手の新人王」が皆無の球団は、中日ドラゴンズだけだ。もっとも、中日の場合、投手と野手を問わず、21世紀の新人王は2017年の京田陽太しかいない。なお、中日に21世紀の新人王投票2位は5人(2位タイを含む)いて、こちらは福岡ソフトバンクの6人に次ぎ、読売の5人と並ぶ。
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