ウクライナの空を舞うイランのドローン(3)
イラン製ドローンのロシアによる使用は、欧米諸国の強い反発を引き起こしている。イランは、ウクライナの戦争では明らかに侵略者であるロシアに加担した格好になっているからである。これが、イラン核合意の再建交渉に悪影響を与えている。この核合意とはイランが核開発に制限を受け入れるのと引き換えに同国への経済制裁を撤廃するとの合意である。2015年にイランと6大国の間で結ばれた。6大国とは5つの安保理の常任理事国とドイツである。オバマ政権時の2015年に結ばれたが、2018年にトランプ大統領が一方的に離脱しイランに対する経済制裁を再開し強化した。イランも対抗措置としてウラン濃縮を大規模に再開し、核兵器の製造に必要な量の高濃度濃縮ウランの獲得に近づいている。
この記事は有料です。
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバーをお申し込みください。
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバー 2022年11月
税込275円(記事4本)
2022年11月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。