2022年11月にオープンした「あこうのおうちぎょうざ　七々穂」。冷凍餃子をメインに、すぐ食べられるお弁当やお惣菜も手がけるテイクアウト専門店です。餃子は、新商品の「トマト餃子」を含め3種類がラインナップしています。どんなお店なのかレポートします。

福が訪れそうな店名でオープン

「七々穂」は、赤穂の中心市街地「息継ぎ井戸」がある「お城通り」の交差点から東へ。
「加里屋」交差点から赤穂大橋に向かう道沿いにあります。
松本クリニックの向かいと言えばおわかりでしょうか。

店のオープンは2022年11月1日。
「七福神」の「七」が重なって「赤穂のみなさんに福がいきわたりますように」との願いを込めて店名を付けました。

看板商品は「鶏白湯餃子」

店を切り盛りするのは、遠藤英明さん・亜希さん夫妻。
姫路の有名ラーメン店で働いていた出身の英明さんは職業柄夜が遅く「子どもと一緒の時間をもっと取りたい」と4年ほど前から独立を考えていたそう。「ラーメンの白湯スープを、餃子のタネのなかに入れたらおいしいんちゃう？」と試作品を作ったら、それが家族に大ウケ。構想から2年ほどかけ、試行錯誤を繰り返しながら、今の「鶏白湯餃子」を完成させ店の開店に至りました。

「鶏白湯餃子」は、豚ミンチと鶏ミンチを独自の配合でミックスして使います。
その他の材料は、タマネギとニラ。
そこに、鶏ガラと香味野菜を入れて煮込んだスープを入れます。

皮は、米粉と餅米粉を使った大判のもの。薄すぎず分厚すぎない厚さも特徴です。

こちら、できたばかりの「鶏白湯餃子」です。
包み方やひだの数にも決まりがあるそうですよ。

「鶏白湯餃子」のラインナップはこちらの3種類です。
基本は「鶏白湯餃子」（18個入り730円）、「鶏白湯ピリ辛餃子」（18個入り830円）、そして新商品の「鶏白湯トマト餃子」（18個入り880円）です。ピリ辛とトマトは、1日10パック限定の販売です。

実食してみましょう！

じゃ～～ん！！
「鶏白湯餃子」が焼けました。
ハネも付けてみました。
さて、早速いただきましょう。
パク、パク、パクパク。食べるとスープの旨みがじゅわ～～～っと口の中に広がります。でも鶏が入っているので、あっさりして脂っぽくないのだ。ヤバい！食べ過ぎてしまうかも。タネにしっかり味が付いているので、餃子のタレは不要です。
辛党の息子は、豆板醤やネギ入りの「ピリ辛」の方がお気に召したらしいです。

じゃん！こちら「鶏白湯トマト餃子」です。
こちらもハネ付き～。
見た目は全く同じですが、中身が違うんです。
トマトはもちろん、バジル、パセリ、バターなどが入っているので、イタリア～～ンな感じ。とはいってもヘルシーで、こちらもタレ不要。
息子曰「ヘルシーなんで、女子ウケしそうやな」。うんうん、言えています。

冷凍だけでなく、焼き鶏白湯餃子もあるので、「何人前を何時に」と予約をすれば、その時間に合わせて焼き上げてくれるので、そのまま持ち帰り、熱々を食べることができますよ。

お弁当も日々進化中

お弁当は、唐揚げ弁当、チキンカツ弁当、豚の生姜焼き弁当など、5～7種類が並びます。
メインに副菜が3種類と漬物が付きます。
お米は、亜希さんの実家である米農家「前川農産」から。
弁当は600～700円と買いやすい価格帯です。

こちら、4月のリニューアル後の新商品「七々穂丼」です。彩り豊かですよね
味玉、揚げ餃子、食べやすくカットした唐揚げ、菜っ葉のお浸し、ベーコンをトッピング。ご飯には甘辛いタレがかかっています。

その他、丼物は、焼き鳥丼や焼き鳥ネギマヨ丼などもあり、500円前後とさらに手頃で、コスパも抜群です。

「ほぼ無添加でほぼすべて手作りです。材料は一番いいと思ったものを使っています。いいもの高いですね。野菜や米は実家で作ったもので、ほんまにお米はおいしい。自信があります」と胸を張る亜希さん。

お惣菜は何があるかお楽しみ

お惣菜は、唐揚げやコロッケなど、何種類か並べています。
唐揚げは、辛みそやスパイシーカレーなど、何種類かバリエーションがあり、取材中も「プレーンとカレーを半々にして～」というオーダーがありました。
唐揚げ、コロッケは、ほぼ毎日ありますが、その他のお惣菜については、日々変わっていくので、来てからのお楽しみ。

今売り出し中のお惣菜がこちら「ピザ風ギョーザ」です。
焼き餃子のバリエーションですが、焼き上がる直前に特製ピザソースと赤タマネギ、チーズをトッピングして仕上げた一品です。「お皿に移してチン！したら子どもたちが大ハマリするんです」と亜希さんは話します。

餅類も間違いなくおいしい

4月からは「桜餅」「よもぎ餅」「柏餅」「わらび餅」など、「前川農産」の昔ながらの手作りの餅も順次入荷しています。取材日には「お赤飯」も。こちらのおいしさは、もうお墨付きですよね。

土曜日に入荷することが多いそうですが、基本的に不定期。インスタグラムで発信しているので、こちらも要チェックです。

スタンプカードは超お得

店にはスタンプカードがあって、餃子1パック、または、お弁当やお惣菜730円ごとに1個スタンプを押してくれます。スタンプ10個で餃子1パックプレゼントって、還元率かなりいいのでは。もちろん、私もスタンプカード作ってもらいましたよん。

「餃子」をかたどったこちらのロゴマーク、亜希さんのデザインです。
「ぎょうざくん」（勝手にネーミング）や「とりこちゃん」を見ていると、なんだかほっこりします。

「七々穂」の餃子やお弁当、遠藤夫妻のお人柄そのものですよね。
お料理だけじゃなくて、ロゴマークまで手作りのお店。
一つひとつ丁寧に作られた一品を食べて、幸福を分けてもらえそうです。