【赤穂市】グレードアップした珈琲とふわっふわっ食感のドーナツを食べに!「今井荘」カフェでワタシ時間を
赤穂御崎の中心地、温泉街付近を起点とする海沿いの遊歩道を東へ。福浦海岸にある「今井荘」のカフェが、4月からひそかに再開しているのをご存知でしょうか。今井荘3代目のオーナー、今井崇文さんが淹れるコーヒーと、厳選の材料で手作りしたドーナツを楽しみながら、刻一刻と変わりゆく海や空を眺めるのがおすすめです。
今年の春から再開
昭和30~40年頃、福浦海水浴場の海の家として賑わっていた「今井荘」は、休憩所はもちろん、ロッカーやシャワー室、脱衣所を備えた民宿でした。それを今の形にリニューアルするプロジェクトがスタートしたのが、2010年のこと。
先駆けて2012年にオープンしたのが1階のカフェでした。
現在の内観はこんな感じで、どこを切り取っても絵になる空間。
この大きなテーブルは、新生・今井荘をプロデュースした、沖縄在住のアーティスト・梅原龍さんがデザインをして、大阪在住の作家さんにオーダーメイドしたものです。
もともと緩やかに営業していたカフェでしたが、新型コロナウィルス感染症が蔓延し、2階のホテルへの宿泊者が激増。一旦カフェを休止することに。
コロナも5類感染症へと移行し、宿泊客も落ち着いてきた今年の春のタイミングで再開をすることにしたのです。
コーヒーとドーナツでまったり
今のところ、カフェメニューはコーヒーと揚げドーナツのみ。
自家焙煎のコーヒーは、浅煎りと深煎りがあります。
コーヒー豆は、手廻し焙煎器で少量ずつ仕上げています。
生豆500gをローストして正味できあがるのは400g程度。
浅煎りと深煎りで色もずいぶん違うでしょ。
私は深煎りをオーダー。
崇文さんが丁寧に淹れてくれます。
「7~8年もの間、実験を繰り返したコーヒーなんです」と崇文さん。
早速コーヒーをいただきましたが、飲みやすくておいしい。旨みとコクのバランスがイイ感じ。「おいしいコーヒーは冷めてもおいしいんやで」と崇文さんが胸を張る通り、話に花が咲いて、その後飲んだ少し冷めたコーヒーもおいしかったです。
こちら、ドーナツです。
北海道産の小麦粉と兵庫県産の卵「夢王」を使った揚げドーナツで、砂糖は周りにまぶしているだけなので、やさしい甘みです。
揚げているけど、くどくなくて、何より食感がふわっふわ!
シンプルなのがご馳走という感じ。
カップやプレートも、数あるラインアップの中から、その人に合わせてセレクトしてくれるというからそれも楽しみです。
お土産用にドリップパックや豆もあります。
豆は、約30分で焙煎もできるそうなので、焙煎したてのコーヒーを楽しみたかったらオーダーしてみて。
5月24日~28日にはイベントも
5月24日(金)~28日(火)には「flowers~ガラスジュエリー展~」があり、ガラスジュエリー作家の花田和美さんの作品を約150点、展示します。
5月25日の午後から~27日の午前は、花田さんも在廊するとのことです。
展覧会の期間中は、カフェをしているそうなので、この期間も狙い目です。
どこを切り取っても絵になる
とにかく今井荘は、建物に入る前の小径から建物を通して見る海の風景、内観…どこを撮っても絵になる空間。
ここって昔は炬燵を置いていたのに、いつの間にか、おしゃれ空間に様変わり。
海の家のロッカーを活用した、本棚もステキでしょ。
ここは「今井荘の図書室」になっていますよ。
このスペースも、今井荘のリノベーションのキーパーソンである、梅原龍さんが来るたびに、ライブペインティングなどのイベントで、随時アップデートしている壁面です。
とにかくカメラ女子がワクワクするようなスポットがいっぱいなのです。
コーヒーとドーナツで、海や空を見ながらまったりするのもよし、今井荘の図書室から本を借りてきて読むのもよし、崇文さんにコーヒーのうんちくを聞くのもよし…。自然とアートの融合に力をもらえる不思議な空間です。