【京都市中京区】池坊が若手華道人たちの新しい芸術を支援。いけばなアートの祭典を開催しています。
IKENOBO いけばなアート展「いま。」(外部リンク)が京都市中京区の現代アートギャラリー「京都場」で2021年10月16日(土)~17日(日)まで開催されます。それに先立ち15日、展示会場と作品が報道陣に公開されました。
会場では、若手華道人たちの力作が出そろい、其々、最後の仕上げに掛かっていました。京都女子大学のWisteriaは、高校時代の同名のゼミナールから一緒の4人のグループ。「情報社会に生きる私たち」と題して、作品に思いを込めました。枝々にはQRコードが付いており、YouTubeやInstagramへ転送され、最後はてっぺんの希望に向かって近づいていく様子が描かれていると言います。
いけばなアーティストの鈴木麻里子さんは、昔から大好きだったという「不思議の国のアリス」の世界を作品に投影しました。いけばな素材のハニカミ棒で作った道の上をトランプの兵隊が歩く様子を表現しています。「親にいやいや連れてこられた子どもでも楽しく見てもらえるような可愛い作品にしました」と言います。
展示会を企画運営する一般財団法人池坊華道会の徳持拓也事業部長は、「これまで敷居の高いとされるいけばなを、アートと融合していけばなアートという新しい芸術にすることで、若い人たちを始め、これまでいけばなに縁遠かったより多くの層の人に知ってもらいたい」と話します。池坊ではこれまで、若手華道人たちの斬新なアート感覚に注目し、具体的な支援を検討してきましたが、今回はその初めての発表の場となります。
その他にも、若手華道人12組が自由な発想、自由な素材でいけばなを現代アートとして表現しています。会場からのオンラインでのライブ配信も行います。どの作品も新しい挑戦が随所に試みられ、見ごたえのある作品が出そろっています。
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京都場(外部リンク) 京都市中京区西ノ京南聖町6−5