【京都市東山区】東山三条の創業34年洋菓子店の予想できないオリジナルケーキの美味しさに感動
東山三条の東大路通三条の交差点を東に80m行った、古川町商店街の北口から4軒東隣にあるPatisserie Vance(パティスリー ヴァンス)。
東山を散策していた際の休憩にと立ち寄らせていただいたお店なのですが、いただいたケーキがあまりにも美味しくて、急遽店長さんにお話をうかがわせていただきました。
こちらのお店は1989年に創業されたお店で、「(お店を開店した)平成元年の時には、お店の前が(京阪電車の)路面電車の東山駅だったんです。」と店長さんがおっしゃるくらい地元に根付いたお店です。
ショーケースには様々なケーキが並んでいるのですが、チョコレートケーキだけでスタンダードなショコラ、薄いスポンジの層を何層も重ねて作るドボスにはバナナのスライスが入っていて、さらに洋酒とダークチェリーが入った大人向きのフォレノワールの3種類もあります。
スフレチーズケーキやモンブランと言ったスタンダードなものやイチジクのタルトと言った旬のフルーツの中にビールのムース、はちみつのムースと言った他では見られないオリジナルのケーキも並んでいます。
店内に2人掛けのテーブルが4卓あり、イートインも可能です。ケーキと一緒に注文するとドリンクが50円割引されます。
こちらは注文したビールのムースで、味の予想ができないのでドキドキしながら食べたのですが、黒ビールのような甘みと微かな苦みがあり、想像以上に美味しいです。ムースの部分と上下の生地を別々に食べたところ、ムースはふんわりとラガービールの風味で、生地は黒糖のような香ばしい甘みがあり、合わせて食べると黒ビールのような奥行きのある味に変化することに驚きました。
あまりにもおいしかったので、別の日にうかがった時にははちみつのムースをいただきました。一口目ははちみつの香りがする甘酸っぱいチーズケーキと思いきや、ムースに入っているドライフルーツやピスタチオがアクセントとなって食べていても楽しいです。
ムースだけを食べてみたら、はちみつの香りがするスフレチーズケーキのようですが、上のレモンジュレが加わるととたんに味が変化し、レモンの軽やかな酸味がはちみつの風味を際立たせていて、計算しつくして作られていることがわかります。
あまりの美味しさに6つもテイクアウトしたのですが、スフレチーズケーキには照りだしによくあるアプリコットソースがないので純粋なチーズケーキの旨味を感じたり、
イチジクに秘密がありそうなイチジクのタルトは何とも言えない美味しさがあります。
アップルパイもフィリングがたっぷりと入っていてボリューミーです。
モンブランも上のマロンクリームだけでなく、下のムースもマロン風味で、ごろっとした栗も入っており、すべてに何かしらのひと工夫をされていて感心しました。
季節の旬の素材を使ってスイーツを作られるため、ビールのムースは11月でいったん終了で、来年の初夏から再販売される予定です。
東山散策の際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
【店舗情報】
Patisserie Vance(パティスリー ヴァンス)
〒605-0028 京都府京都市東山区分木町77
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日
電話番号:075-561-0403