友だちを作る方法(友だちがいないことは、いけないことなのか?)
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「友だちを作る方法」というテーマでお話したいと思います。
友だちを作る方法は、ズバリ3つです。
1.自己受容
自分を受け容れることです。「自分なんか」と思っていると、友だちには出来にくいです。よって、まずは、自己受容をしましょう。
2.他者信頼
他者を信頼することです。「他者という存在は、自分を傷つける存在である」と思っていると友だちが出来にくいです。よって、まずは他者を信頼しましょう。
3.貢献
他者に暖かい関心を持ち、他者に何かしてあげようと思うことです。話しかけてもらおうという態度ではなく、自分から話しかけよういう態度を持つことです。
以上です。以上の3つが友だちを作る方法です。
要するに、自分を受け容れ、他者を信頼し、他者に関心を持ち、他者に何かしてあげる気持ちがあれば、友だちは出来るということです。
続いて、
「友だちがいないことはいけないことなのか?」という問いにお答えしたいと思います。
答えは、「そうであるかもしれないし、そうでないかもしれない」です。
ここで、
友だちがいないことのメリット・デメリットについてお話したいと思います。
友だちがいないことのメリットは、自由でいられる、孤独を楽しめる、です。
友だちのいないことのデメリットは、人間の根源的な欲求である、所属欲求・群居欲を満たせない、です。
私は、ときどき山に登るのですが、たいていは1人で登ります。友だちと一緒に登ることは滅多にありません。なぜ1人で登るかというと、ひとりだと自由気ままだからです。自分のペースで登れるし、好きな時に休憩できますし、気に入った景色があれば、自分の気が済むまで、いつまでも見ていられます。これが友だちと一緒だとそうはいきません。自分の欲求を優先させるばかりではなく、友だちの欲求にも合わせなければいけないからです。
よく「ひとりで山に登っていて寂しくないですか?」と聞かれますが、「寂しい」です。でも、それほど寂しくはありません。何故かと言うと、山に入っている時は、山と一体感を覚え、孤独感を味わってないからだと思います。
このあたりは、孤独と孤独感との違いだと思います。
私は、1人で山に登っている時、孤独ではあるけれど、山と自分はつながっている感じを持っているので、孤独感は覚えていないということです。
今から重要なことを言います。
人は、孤独になってもいいけれど、孤独感を覚えてはいけません。
何故なら、人は、孤独感を覚えると、不幸になり、心病むように出来ているからです。
人は、誰かもしくは何かとつながっている感を持ってこそ、心健やかに幸せで生きられる生き物なのです。
友だちは、100人いなくても構いません。
世の中には、「広く浅く、たくさんの友だちがいるほうが幸せだ」という価値観もあれば、「狭く深く、少しの友だちがいるほうが幸せだ」という価値観もあるからです。
友だちは、多いほうがいいか、少ないほうがいいか? 他人が決めることではありません。自分が決めることです。
自分という人間は、どのくらいの数の人たちと、どのくらいの頻度で、どのくらい深くつきあっていくのが快適なのか? は、自分の趣味嗜好・自分の価値判断で決めればいいと思います。
友だちと一緒にいて孤独感を覚えるようだったら、いっそのこと、ひとりになり、孤独を楽しんだほうがいいという考えも大いにありかと思います。
最後に、私は、「友情とは幻想である」と思っています。
私には、仲のいい友だちが3人います。もうかれこれ、30年40年以上、絶えることなく仲良くつきあっています。けれど、彼らと何か契約を結んでいるわけではありません。利害関係もなければ、責任も発生していないし、血もつながっていないし、法律で守られてもいません。
互いに、いつなんどき、この友だち関係を解消してもいいのです。解消は一方的でいいし、理由なんかなくていいし、黙って縁を切っても一向に構いません。これを幻想と言わずして、何が幻想でしょう。
友情は幻想である。
だからこそ、大切にしなければいけないと、私は思っています。
親しき仲にも礼儀あり、親しき仲だからこそ礼儀あり、です。
というわけで、今日は、「友だちのつくり方」についてお話しさせて頂きました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。