融通のきかない子の5つの特徴【現役教師が解説!】
ある日、授業中に印象的な場面がありました。国語の時間に、いつもと違う席順で授業を行うことにしたんです。でも、K君が「僕の席はここじゃない」と言って、どうしても移動しようとしないんです。「今日だけだよ」と説明しても、頑として動こうとしません。その姿を見て、「ああ、K君にとっては、こんなに大事なことだったんだな」と気づかされました。
皆さん、周りにこんな子いませんか? 決まったやり方や順序を変えるのが苦手で、新しい状況に適応するのに時間がかかる子。そんな「融通のきかない子」の特徴って、気になりませんか?
今日は、融通のきかない子の特徴について、私の教師としての経験を交えながら解説します。これを知ることで、子どもたちの行動の背景にある思いに気づくきっかけになればいいなと思います。
融通のきかない子の5つの特徴
1. ルーティンを重視する
決まった順序や方法を好み、それを変えるのを嫌がります。例えば、朝の会の進行順序が少し変わっただけで、不安そうな表情を見せる子がいるんです。その子にとっては、決まった順序が安心感につながっているんですね。
2. 予定変更に弱い
急な予定の変更に対応するのが苦手です。遠足の行き先が天候で変更になった時、なかなか気持ちを切り替えられず、ずっと不機嫌だった子がいました。その子の中では、すでに楽しみにしていた予定が大切だったんでしょうね。
3. 物事を白黒で判断しがち
物事をグレーゾーンで捉えるのが苦手で、「正しい」か「間違っている」かでしか判断できないことがあります。「これは正しいの?間違っているの?」とよく質問してくる子がいるんです。その子なりに、物事をはっきりさせたい気持ちの表れなんでしょう。
4. 新しい状況への適応に時間がかかる
慣れない環境や新しい課題に直面すると、戸惑いを見せます。クラス替えの時、新しい教室に入るのをためらう子がいました。その子にとっては、新しい環境に慣れるのに時間が必要だったんですね。
5. こだわりが強い
特定のものや方法へのこだわりが強く、それを変えるのを嫌がります。給食の時、食べ物が混ざるのを極端に嫌がる子がいるんです。その子にとっては、食べ物が別々であることが大切なんでしょうね。
まとめ
融通のきかない子の特徴として、ルーティンの重視、予定変更への弱さ、白黒思考、新しい状況への適応の難しさ、そして強いこだわりについて解説しました。
これらの特徴を知ることで、子どもたちの行動の裏側にある思いが少し見えてくるかもしれません。でも、ここで一つ大切なことを覚えておいてください。融通がきかないように見える行動は、その子なりの「安心」を求める表れなんです。
ちょこっとアドバイス
大切なのは、その子の気持ちを理解しようとすること。そして、少しずつ、安心できる範囲で新しいことにチャレンジできるよう手助けすることです。例えば、予定変更の際は事前に伝えたり、新しい環境に慣れる時間を十分に取ったりするなど、配慮が必要かもしれません。
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