九州に独立リーグ誕生。記念すべき開幕戦は元西武の細川監督率いる火の国サラマンダーズが制す
九州アジア独立リーグは、社会人実業団チーム、熊本ゴールデンラークスを保有する地元企業、鮮ど市場取締役・田中敏弘が、ゴールデンラークスを発展的改組して独立プロ球団とし、呼びかけに応じた大分B-リングスと結成した新独立リーグである。2球団でのスタートとなったが、今シーズンは、昨年沖縄に発足した独立球団・琉球ブルーオーシャンズ、四国アイランドリーグplus所属球団、そして福岡ソフトバンクホークス三軍との交流戦を公式戦に組み入れることによって公式戦を行う。
本来は、開幕戦は、先週20日に熊本で行われる予定であったが、雨天のため中止。セレモニーだけ実施された。
この日も、地元大分出身の元ヤクルトの川崎憲次郎さんによる始球式が行われるなど、1000人を超す観客に見守られながら歴史的な開幕戦が実施された。
両チームバッティング練習後には、地元少年野球団をフィールドに招いての選手とのキャッチボール。その後のシートノックでは、選手たちのグラブさばきにスタンドから歓声が上がった。
また試合に先立って、今シーズンにリニューアルされた試合会場の佐伯中央病院スタジアムのバックスクリーン新調の記念式典も行われた。
記念すべき開幕投手は、大分が、高卒後、四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスから社会人実業団の九州三菱自動車に進むも、独立リーグに復帰した岡部峻太。対する火の国は、前身球団であるゴールデンラークスからプロを目指すべく、新球団に進んだ宮澤怜士。両者とも小気味いいピッチングを披露し、試合を締まったものにした。
試合は、元ソフトバンクの吉村裕基のタイムリーなどもあり、3対2でサラマンダーズが勝利したが、1点を争う好ゲームに地元ファンは満足した様子であった。
大分B-リングス対火の国サラマンダーズ1回戦(佐伯中央病院スタジアム)
火の国 011 001 000 3
大分 010 000 010 2
試合後の火の国・細川監督の談話
開幕戦と言っても、オープン戦と同じように変わらずいつもどおり。九州アジア独立リーグにとって記念すべき第一歩をしるした感じ。大きな第一歩だ。投手陣が要所で抑えてくれたことが一番の勝因だろう。とは言え、まだまだ。次につなげることのできる試合だったと思う。課題はあるが、それがなんであるかは、今日試合を観てくださった皆さんにお任せします。とにかく、今日は選手たちの親御さんも多く駆けつけてくれていたので、勝たせないといけないとなと思っていた。そういう意味では、選手に怪我がなくてほっとした。我々のプレーを通じて熊本を元気づけたい。
大分・広田監督の談話
内容的にはまずまず。でも勝負事は勝たないと。投手が粘ってくれたことが収穫。スタンドの声は聞こえてきた。今はまず、全力でプレーする姿を球場に来る少年少女に見せていきたい。
リーグ最初の勝利投手となった宮澤投手の談話
開幕投手については、先週の熊本での試合前に告げられた。目標にしてきたので任されたからには全力で行くつもりだった。自分では、ランナーを出してからのピッチングが良かったように思う。カットボールでカウントを取り、真っすぐで押し込めた。自己採点では80点の出来。とにかく今は、今年のドラフトで指名されることが目標。
この日、スタンドに陣取っていた観客の中には、ビジターチームの本拠地、熊本からやってきた人もちらほら。このような熱心なファンを地元で増やしていくことが、今後のこのリーグの発展につながるだろう。
(写真は筆者撮影)